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釜ヶ崎地域合同労働組合

シェルターでコロナ感染者続出

2021.05.05 23:54

一部屋での集団生活は差別だ 声を上げよう

クルーズ船「飛鳥2」で乗客の一人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりクルーズは中止になりました。この船には乗客およそ300人乗員400人余りが乗っていましたが、クルーズは中止され船は横浜港に戻っている途中だということです。

「飛鳥2」は去年の4月、船内で乗客の新型コロナウイルス感染が確認されたという想定で訓練をしたとのこと。

それによりますと、感染が確認された人は別の客室に隔離して周辺を防護服などを着た乗組員以外の立ち入りができない区画指定するとともに、客全員に自室で待機するよう船内放送で指示するとしています。

また乗客に食事を提供するため、調理室のほか運搬に使うエレベーターや廊下などを優先して消毒し、乗客との接触を避ける。食事は弁当を入れた袋を客室のドアの脇にあるフックにかけるとしています。

感染が確認された人を港で船から降ろす際には通常とは別の出入口を使うことにしています。

ここ釜ヶ崎ではどうでしょうか。昨年の8月7日、三徳寮内において新型コロナウイルスの感染者が出たことがわかり、釜合労は釜ヶ崎医療連絡会議と共同で松井一郎大阪市長に対しシェルターやケアセンター等の一部屋で何人も生活する集団生活を止め、居宅保護を行うよう強く申し入れを行いました。そのときの申入書です。



申入書  

2020年8月7日

大阪市長 松井一郎様


釜ヶ崎地域合同労働組合執行委員長 稲垣浩

 釜ヶ崎医療連絡会議代表 大谷隆夫


8月5日に大阪自彊館三徳寮内においてコロナの陽性者が出たことが判明しました。

私たちはかねてよりシェルター、ケアセンター等の集団生活をやめ居宅保護を行うよう要求してきました。本年5月18日付の大阪弁護士会の会長声明においても、ケアセンター等の集団生活ではなく居宅保護を行うよう等の申し入れが大阪市へあったことを承知しております。

三徳寮内での集団感染が疑われております。そこで以下を申し入れます。

1、大阪市内の各区役所、分館からケアセンターへの紹介を中止すること

2、利用者、職員全員のPCR検査を行うこと

3、施設収容ではなく、生活保護法の原則である居宅保護の完全実施を求めます。



しかし大阪市はこの要望を無視し、釜ヶ崎労働者に対して相変わらず集団生活を強いる差別行政を続けています。

そんな中、萩之茶屋1丁目にあるあいりん臨時夜間緊急避難所(以下シェルターという)で新型コロナウイルス感染者が続出していることが日本人民委員会の情報で明らかになりました。

今年の4月30日、大阪のコロナ対策を直接担当している阿倍野メディックス10階にある大阪市保健所に話を聞きに行こうということになり、有志の6名で行き、釜合労は独自に大阪市保健所所長あての要望書を対応した保健師に渡してきました。



要望書  

2021年4月30日

大阪市保健所所長 様


釜ヶ崎地域合同労働組合執行委員長 稲垣浩


昨今、あいりん臨時夜間緊急避難所(以下シェルターと言う)で新型コロナウイルス感染者が増え続け、釜ヶ崎の労働者は危機感を強めています。

外国籍のコロナ陽性者をシェルターから追い立てたことをシェルターの管理者の一人がフェイスブックに投稿しています。私たちは目を疑いました。

大阪市がその建設費、運営費、人件費を拠出しているシェルターでコロナ感染者が続出しているにもかかわらず、これを閉鎖せず使用し続ける大阪市の釜ヶ崎に対するコロナ対策の不備を容認することができません。

そこで以下のことを要求します。

1.あいりん総合センター内にある医療センターを釜ヶ崎のコロナ感染者の治療、療養病院とすること、

2.シェルターを閉鎖し、あいりん総合センター内にある市営住宅、HOTELS GRAND難波南(西成区花園北1丁目2‐23)等を代替地とすること



近いうちに大阪市にも同様の要望書を提出したいと思っています。労働者の皆さん、声をあげましょう。「一部屋での集団生活は差別だ」と。差別は人を殺します。どんな差別も許してはなりません。



スマホを持ってる人はユーチューブ「じいさん73歳。まだこれからやで」を見て下さい。再生回数4320回になりました。

釜ヶ崎で何をせなあかんのか。3年前に釜合労委員長がセンター前で訴えた録画を見て下さい。聞いて下さい。約30分しゃべっています。釜ヶ崎の労働者が幸せになれる道すじを分かりやすく訴えています。「センターつぶすな」で検索すると見ることができます。



今後のスケジュール


5月12日(水)午後1時30分

大阪地裁1007号法廷 「センターつぶすな」住民訴訟


5月18日(火)午後2時30分

大阪地裁202号法廷 センター立ち退き訴訟本裁判




2021年5月6日

釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所

大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階  

電話(6631)7460

ファックス(6631)7490

釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com