世界を滑ろう!一度は夢見る世界のスキー場5選
日本も本格的な冬シーズン。
ウィンタースポーツの時期になりました。
皆さんは、スキーやスノボー、スノーブレードをやったこと、ありますか?
日本のスキー場は施設も充実しているので、毎年多くの人が楽しんでいます。
他にも、スノーシューでのスノートレッキングなど、近年ではスポーツの種類も増え、誰でも楽しめるようになってきました。
今日は世界で「一度は滑ってみたい」夢見るスキー場を5か所ご紹介します。
もちろん5か所では物足りないのですが、その中でも、観光コンサルタントとして厳選した5か所です。
日本も含めてみましたので、ぜひ2016~2017年シーズン、参考にしてみてください!
ウィスラー(カナダ)
カナダにあるウィスラー。
バンクーバーからバスで2時間半で到着できる町です。
どこかで一度は耳にした地名ではありませんか?
ウィスラーは、バンクーバー五輪のスキー会場になった世界有数のスキー場です。
今やウィンタースポーツの聖地。
近年では1年を通してアクティビティを楽しめる山岳リゾートとしても評価されています。
「世界一のスキー場」
とも呼ばれる、行って損はしないスキーリゾートです。
そんなウィスラーですが、ビギナーから超上級者まで楽しめる、バラエティ富んだコースがそろっています。
その数200本 日本では一般的に5本から25本。
10本あれば多いとされています。
また、一本一本のコースも広いので、ゆったり滑ることができます。
日本では周囲の人を気にしながら滑る必要がありますね。
途中でスノボーがひっくり返っているなら、そこに突っ込んでしまう事故が毎年発生します。
ただ、それゆえにかなりのスピードで滑れるのもウィスラーの特徴です。
上級者コースともなれば、世界の有名スキーヤーが滑っていることもザラなので、思わぬ技術を目のあたりにすることもあるかも。
そして、ウィスラーは1,530m。 山の山頂からの景色も抜群です。
そしてこの標高が生むのが、最長11kmというコースの長さです。
日本ではそうはいきません。
滑ってはリフトに乗っての繰り返しですね。
これだけのスキー場であるにも関わらず、カナダならではのパウダースノーであり、オリンピック会場にもなったという質の高さ。
日本では考えられないスケールでスキーを楽しめるのは、ウィスラーです!
ヴァルトランス(フランス)
世界最大のスキーエリア、トロワバレーを中心としたスキーエリアがValThorens(ヴァルトランス)
ゲレンデ総延長600km
リフト・ゴンドラ161基
最高標高差2000m
いわゆる町全体がスキー場という、ウィンタースポーツ好きにはたまらない町です。
ヨーロッパで最高所にあるリゾートで、高級ホテルリゾートを中心にスキーを楽しむ事も可能です。
もちろん、コンドミニアムといったリーズナブルな価格で宿泊できる施設もあります。
多くの宿泊施設がスキー場と隣接しているので、イン・アウト自由。
期間中の雪質は安定していて、比較的パウダースノーが常時あるといった感じです。
そんなスキーリゾート、1枚のパスで、すべてのリフトとゴンドラが乗り放題なのはうれしい限りですね。
とは言え、世界最大級。
1日、2日ではまったくもって不十分!
それよりも帰りの時間に注意しなくてはなりません。
特に一番高い標高は3,195m。
そう、富士山級なのです。
滑って降りるのに、どれだけの時間が必要になるか、十分に考慮しなければいけません。
スキーエリアである以外にも、リゾートである一面も楽しみの一つです。
雪上マウンテンバイク、氷上ドライブ、スノートレッキング。
日本語を話せるインストラクターもいるので、スキー以外のアクティビティもぜひお試しあれ!
スポーツ以外にも、リラクゼーション、疲れた体はエステティシャンに委ねてしまいましょう。
フランス地元料理は日本人にはちょっと合わないと言われますが、様々なお店があるので、安心して大丈夫です。
日本にはない広大な雪の町。
一度ではなく、2度3度と行ってみたくなる、そんなスキーエリアです。
カードローナ(ニュージーランド)
ニュージーランド、オタゴ州ワナかにあるスキーエリアです。
日本ではクイーンズタウンが有名なこともあって、クイーンズタウンを拠点にカードローナに滑りに行く日本人もいますね。
南半球にあるニュージーランド。
北半球の夏で、スキーやスノーボードの練習ができない期間、雪のあるスキー場を求めて世界各地のトップアスリートが集結することでも有名です。
スノーボードワールドカップの開催もされるため、ハールパイプ、ビッグエアーなどの競技フィールドも完備。
平均的に標高が高いこと(1934m)もあって、常時パウダースノー。
雪が締まっている朝に、スキーのスピード練習などが行われています。
そして森林限界も超えているので、日本の様な樹木がなく、非常に解放感があるのが特徴です。
また、ニュージーランドのスキー場ならでは。
バックカントリースキー愛好者の聖地ともなっている、とにかく「自然」のスキー場です。
何を隠そう、観光コンサルタントである私も、ニュージーランドに留学時、ここでは何回か滑ったことがあります。
学校のカナダ出身の先生に連れられ、プチバックカントリーも滑らせてもらいました。
周りに木もなく、開けているので、NZの山々とレイク・ワナカを眼下に滑るのは、日本では味わえない圧倒的な解放感!
初心者コースが全体の25%と少し少な目ではありますが、十分初心者の方でも楽しむ事が出来ます。
日本人が多いこともあって、今でも5,6人の日本人インストラクターの方がいらっしゃいます。
海外旅行保険に入っていれば、日本語の通訳での医療サービスも受けることができるので、ケガをしてしまっても安心です。
また、北半球のオフシーズンを使用して、スキーヤー・ボーダーがインストラクターとしてやってくることでも知られ、スクールの質が非常に高いです。
もしかしたら、トップスキーヤーのスクールを受けることができるかもしれませんよ。
ツェルマット(スイス)
アルプスで最も名高い観光地の一つ。
4000m峰マッターホルンの麓の村であるのが、ツェルマット。
標高1620mで、環境保全の為に電気自動車が早々に採用された町としても有名ですね。
救急車両と自治体の作業車、交通機関以外は、燃料自動車の使用が制限されています。
それは町から望むマッターホルンの視界を、大気汚染によって悪くすることを防いでいるのです。
それだけ守られた環境です。
澄み切った青空の元、白銀の世界でのスキーやスノボーが、楽しくないわけありませんね!
これ以外にも、氷河スキーやヘリスキー、ウィンターハイキング、ソリ、クロスカントリー、スノーシュー、など、さまざまなウィンターアクティビティが盛んです。
ただし、スイスというお国柄、スキーの支持が圧倒的で、スノボーに対してのコースはほとんどありません。
もちろんハーフパイプやビッグエアーなどはありません。
スイスアルプス、マッターホルンの登山やスキー場への玄関口として、多くの観光客が訪れる拠点の町。
町の職業の約半分がホテルやレストランという、観光業に依存した地域経済で成り立っています。
そのため、ツェルマットでの宿泊や観光施設は非常に良い設備がされています。
ゲレンデにある小屋でのランチも楽しみですね。
思いっきり遊んで、最新設備のスパやエステでリラックス。
暖炉で温まった部屋でゆっくりとくつろぐ・・・ と、寒い地域ならではの楽しみを満喫することができます。
ウィンタースポーツはもちろんのこと、せっかくなのでマッターホルンの美しさと冬ならではの楽しみ方をいっぺんに楽しむ事ができる、それがツェルマットです。
山形蔵王(日本)
日本からも1か所。
山形県山形市蔵王温泉にある、山形蔵王スキー場です。
日本最大の面積を誇る、日本スキーのメッカですね。
1925年(大正14年)に開場した、日本でも歴史のあるスキー場です。
蔵王温泉の温泉街と共に、毎年多くの観光客が訪れます。
特に最上部にある最大38度の斜度を誇る「横倉の壁」はスゴイですよ!
私、石田宜久も横倉の壁を滑ったことがあります。
何度コケ、何メートルお尻で滑走したことか。
何故この山形蔵王を世界のスキー場5か所に入れたのか。
それはやはり世界的にも有名な「樹氷」が見られる事です。
一般的に、氷点下の環境で樹木に着氷現象が起きたもの。
日本ではこの蔵王で1914年に初めて発見され、「アイスモンスター」、地元では「雪の坊」とも呼ばれています。
他に八甲田山や八幡平、伊吹山、氷ノ山、富士山、九州の中央部、宮崎県五ヶ瀬町と熊本県山都町周辺にまたがる九州山地の高山地帯や、長崎県の普賢岳でも見ることができます。
シーズンにはライトアップがされ、その中を滑走するのはとても幻想的です。
しかし、樹氷ができるということは、それだけ寒く、風も強いことが言えます。
そのため、シーズン中に樹氷が見られる上部に行く際には、寒さ対策は万全に整える必要があります。
樹氷見学は一般の方でも、ロープウェイで向かうことができます。
その後冷えた体を薬効の高い温泉で温めてください。
いかがですか? 行ってみたくなりませんか?
ただし、やはり注意しなくてはいけない点もあります。
木やリフトの鉄塔をクッションで覆ったり、コース内の雪を踏み固めているのは日本ぐらいです。
他国のスキー場では、コースの設定はされているものの、木の間を滑ったり、バックカントリーに出てみたり。
ヘリコプターで山頂に行き、そこから滑るヘリスキー&ヘリボードも可能です。
日本では禁止されている事も、自由であるのが普通です。
それはすべて 「自己責任」 日本のようにすぐに係員が助けてくれる、救助に来てくれると思ったら大間違いです。
誰かが助けてくれる?
いや、見つけてくれるかわかりませんよ。
そもそも携帯電話が通じるかもわかりません。
素晴らしい光景、絶景の中で気持ちが先走ってしまうかもしれませんが、冷静な判断をしなければいけないところはしっかりと冷静に判断。
自分に合った、間違いのないレベルで楽しむようにしましょう。