駅前つのだクリニック
2007.03.08 22:47
■Text
患者の待合スペースと診察検査スペースを1枚の木壁で仕切っている。診察検査スペースはレントゲンからトイレまでスタッフ動線が繋がっている。待合室の患者から見ればスタッフのゾーンは「裏」になるが、アーチ型の大きな窓が並ぶこの建物において外周部のスタッフのエリアはとても明るく快適なスペースで十分「表」の空間である。木壁の上部をガラスにしているのは診察検査スペースを介して待合スペースにも柔らかく自然光を導くためであり、あわせて天井が連続して見えることで広く感じられる。クリニックに入ると受付背面の大きな窓越しに駅前のケヤキの大木が正面に見えている。室内の扉はこのアーチ形の窓に合わせることで優しい印象を与えている。
■Data
東京都杉並区阿佐ヶ谷
リノベーション
診療所 内科
延床面積60.5㎡
2007年3月竣工
撮影:中川敦玲