近現代文学を浅く学ぶなら
こんにちは、『学び処ひなぎく』の大田です。
今日は東大生がオススメする勉強になるアニメでも紹介されていた作品について!
『文豪ストレイドッグス』です。
主人公は高校二年の教科書に載っている中島敦くん。
他にも中二で習う『走れメロス』の太宰治や、『雨ニモマケズ』で有名な宮澤賢治、山口県民なら欠かせない『汚れちまつた悲しみに』の中原中也も登場します。
『文豪ストレイドッグス』は、登場する文豪が超能力(文豪の作品や関係事項が能力名)で戦う、異能力バトル漫画になります。
例えば、中島敦の『山月記』は人が虎になる話ですが、『文豪ストレイドッグス』の敦くんは虎になる能力があります。
柳井市民なら国木田独歩ですが、彼は別の名前で使っていた『独歩吟客』という能力。
名探偵コナンで有名な江戸川コナンの名前の由来になった江戸川乱歩は多くの推理小説から『超推理』という能力。
ちなみに太宰治と中原中也はとっーーーーーーても仲が悪いのですが、そこもしっかり再現!
酔っ払った中也さんが太宰さんにうざ絡みしているだけなのですがね!(この辺りの話は有名)
森鴎外の『舞姫』は高校三年生の教科書に載っているので、文ストを読んでからだと余計に楽しいです。
ちなみに文豪の作品に登場する人物も『文豪ストレイドッグス』に登場します。
上記で出た『舞姫』のエリスちゃん。主人公の豊太郎がドイツで出会った女の子で最後は捨てられちゃいます…
エリスは森鴎外がドイツ留学の時に出会った女性が元ネタだと言われています。
もうひとりは谷崎潤一郎の『痴人の愛』からナオミちゃん。
これはミイラ取りがミイラになる話ですね。
光源氏計画をやっていたら逆に言いなりになる、という感じです。
※光源氏計画とは…源氏物語の光源氏が幼い少女を自分好みに育てて妻にする内容から、少女を自分好みに育てて娶る計画のことである。
ちなみに谷崎潤一郎はとっても字が汚い!!大学のときに谷崎潤一郎直筆のハガキを読み解く授業があったのですが汚すぎてわかりませんでした!
あれを読み解いた編集さんは尊敬に値する。
ちなみに近現代文学で頭が痛くなる小説『ドグラ・マグラ』の夢野久作も出てきます。
私が通っていた大学のゼミでは三人も夢野久作を選んだせいで教授が意気消沈でした。
夢野久作は文で頭を混乱させる天才です。
こんな風に読むだけで文豪の名前を覚えられるし、関連事項を学べるよい漫画です。
是非読んでみてください!