旅にゃんこ静岡編 ~ 🗻富士山が背後にそびえる世界遺産の絶景「白糸の滝」
白糸の滝(しらいとのたき・静岡県富士宮市)は、「日本の滝百選」、「国指定の名勝」、「天然記念物」、そして「世界文化遺産(富士山の構成資産の一部として)」など、数々のタイトル?を総ナメにしている滝です。
今回の旅にゃんこブログでは、この白糸の滝エリアの旅ルポをお届けいたします。
◇ 信仰の対象と芸術の源泉「富士山」
日本人ならば誰しもご存知、富士山は「信仰の対象と芸術の源泉」として、2013年にユネスコの世界遺産リストに登録されました。
古くから噴火を繰り返したことから,霊山として多くの人々に畏敬されてきました。日本を代表し象徴する「名山」として世界の誰しもが認める名山です。
富士山が世界遺産として登録された理由は、このように古くからの信仰の対象、そして数々の日本の芸術の源泉、そして、「文化的景観(日々の生活に根ざした身近な景観)」として世界的な意義を持つと認められたためです。
ここにアップした富士山の写真は、白糸の滝の近くの駐車場付近で撮影したものです。
到着したのは午後3時ごろでした。山頂付近が雲に覆われていて撮影はだめかなとおもっていたら、たちまち晴れ、このような見事な富士山が撮れラッキーでした (^_-)-☆
うちのにゃんこたちへのプレゼントかな (*^▽^*)
◆ 白糸の滝
白糸の滝は、年間を通じて水温12℃。水量は毎秒1.5トン。高さ20メートル、幅200メートルの湾曲した絶壁の全面にかかっています。
流れる水は、ほとんどが富士山からの湧水だそうです。
岩壁の間から白い絹糸のように流れるさまは、白糸の名にふさわしく、女性的な美しさと、やさしい景観を見せています。
源頼朝は、かつてこの地に軍事訓練のための狩猟(この行事を富士の巻狩りといいます)に訪れた時(建久4年・西暦1193年5月)、このような歌を詠んだそうです。
「この上に いかなる姫や おはすらん おだまき流す 白糸の滝」
「おだまき(苧環または小田巻)」とは、飾り玉の一種です。麻糸を巻きつけて空洞の球体に整えたものです。
細い麻糸を垂らしたかのように流れる滝の姿と、その女性的な美しさをここに表現しているのです。プレイボーイで名高かった頼朝らしい歌かもしれませんね (#^.^#)
では、ここでもう一句。
この下に いかなる姫や おはすらん?
バギーに乗った ふくちゃんでちゅよ💕
◎ 音止めの滝
音止めの滝は、白糸の滝の近くにある滝です。
高さ25mの絶壁から轟音をとどろかせていました。
その名の由来は、白糸の滝のときにご紹介した源頼朝主催の狩猟の行事(富士の巻狩り)のときに関係していました。
このとき、曾我(そが)祐成(すけなり)・時致(ときむね)兄弟が父の仇である工藤祐経(くどう すけつね)を討とうと密儀を開こうとしていました。工藤祐経は、ちょうど頼朝の家来として、この狩猟イベントに同行していたのです。
しかし、滝の轟音で話が聞き取れません。
そこで神に念じたところ、たちどころに滝の音が止んで密儀ができ、曾我兄弟は父の仇討を遂げました。
このときの仇討を「曾我兄弟の仇討ち」と呼ばれ、後世、歌舞伎の演目にもなりました。
また「赤穂浪士の討ち入り」と「伊賀越えの仇討ち(鍵屋の辻の決闘)」に並ぶ日本三大仇討ちの1つといわれています。
だいきちの猫耳には、この滝の轟音は、どのような音として響いているのでしょうか (#^.^#)