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陽は中天を過ぎて 2nd season

夜の雲

2016.12.07 13:33

海の底かと錯覚するほどの夜の中で僕は航路図を失い、

航(ふね)は慣性だけで前へと進んでいる。

航法など知らない。

どんな夜にもこの目に著(しる)く輝いていた北辰も、もはや見出せない。

手がかりを一切なくしても、航が動くかぎりは飛び続けられるのだろう。

けれどそれもいつまでのことか。

眼下の厚い雲の切れ間、夢のように地上の灯りがきらめいて、

僕はこのまま最期が来るんだとしても、

その時はこの景色を思い浮かべようと、

夢を見るように終わろうと、

そう願った。