養生訓
https://fufu-imanaka.com/2021/04/17/rousi8/ 【ネコのようにくらす-老子:第8章 ネコは液体】より
8章
上善若水 水善利万物 而不争 処衆人之所悪 故幾於道
居善地 心善淵 与善仁 言善信 正善治 事善能 動善時 夫唯不争 故無尤。
素晴らしく良いものとは水のようなものである。上善水のごとしと言う。水は万物の助けとなり、争うことが無い。多くのものがたいてい嫌がる位置に止まっている。これは道の働きに近いといえよう。
何を目指したらいいかって?最高のもんは水みたいなもんや。上善如水って言ってな。
水っていろんなもんの成長を促すし、争わへんし。そして、下の方におる。
こんな人最高ちゃうか。目指すなら水みたいになることやわ。これが生きる道。
猫は液体。どこにでも馴染むし、みんなを笑顔にできるで。
https://fufu-imanaka.com/2021/04/24/roushi9/ 【ネコのようにくらす-老子:第9章 腹八分目やで】より
第9章
持而盈之 不如其巳 揣而鋭之 不可長保 金玉満堂 莫之能守
富貴而驕 自遺其咎 功遂身退 天之道
器を満たし続けようとするのは、やめたほうがよい。
磨いて鋭利に鍛えたものは、逆に長くは維持できないように、富が家中に満ちている状態はとても維持し続けられない。むしろ、自らを滅ぼすことになる。
事を成し遂げたら、身を退く。それが天の道。
休むことが不安なんやって?頑張ることはええことよ。けどな。満たしすぎるんはやめとき。削ってとんがりすぎたら、折れるだけ。お金も貯まったら減るのが恐くなるで。
そんな時はどうするか。たまには歩いてきた道を見て、自分褒めてあげ。
たまにはええもんやで。お腹いっぱいにしてしもたら気持ち悪なるやん。
ほどほどにしとき。
https://fufu-imanaka.com/2021/05/01/roushi10/ 【ネコのようにくらす-老子:第10章 ほんまはわかっとる。けどな。】 より
第10章
載営魄抱一 能無離乎 専気致柔 能嬰児乎 滌徐玄覧 能無疵乎
愛民治国 能無以知乎 天門開闔 能為雌乎 明白四達 能無以為乎
生之畜之 生而不有 為而不恃 為而不宰 是謂玄徳
奥深い徳というものは。さまよう肉体をおちつけ道を守り続ける者。
気を集中して柔軟に行い、赤子のように。神秘なる心の鏡を清め、落ち度のないよう。
民を愛し国を治め、それでいて偉そうに振る舞わず能無しのよう。
何か起きても、また起きることを知っても、静かでいられる。どのような事を成しても見返りを求めない。これを玄徳という。
立派な人になりたいんやって?それには立派な人って、どんなんかしらんとあかん。
言動一致やろ。赤ん坊のように心清らかで誰も傷つけない。それから、わかっていても、わからん顔できるか。ものを生み出しても自分のものとせず、見返りも求めない。
これな玄徳っていうねん。
立派な人や。ほんまはわかっとる。けどわからん顔するんもええもんやで。
https://fufu-imanaka.com/2021/05/08/rousi11/?fbclid=IwAR1rQFKTRHfTYVWKs6w7fqhWAa9UHMYIfVG9jjV6tV1D7777ldam8oM86Xw 【ネコのようにくらす-老子:第11章 侮ったらあかん、一見なにもない奴が実は…】より
三十幅共一轂 當其無 有車之用 挺埴以爲器 當其無 有器之用
鑿戸牖以爲室 當其無 有室之用 故有之以爲利 無之以爲用
〈核心のだいたい訳〉
車輪たるもの30もの棒が中央に向かい、中央でそれを支える。しかし、中央になにもない穴がポイントで、車輪として機能する。
土をこね固めていくと器となる。しかし、器の中心が何も無いくぼみだからこそ器として機能する。ようするに世の中の物は、なにもないが、実の部分を作っていることが多い。
みんなの足を引っ張っとるんちゃうかって?
ストロー見てみ、中あいとる。中あいとるから役に立つ。コップ見てみ。この中何もない。せやからコップとして成り立つ。こうやってなんにもないか役に立つんよ。
仕事でミスしても、何にもできんと人に手伝ってもらっても、それが役に立つことあるある。これは哲学やな。
何もしてないように見えるか。ふっ、まだ青いな
https://fufu-imanaka.com/2021/05/15/rousi12/?fbclid=IwAR1uegrwDRvyOh-_8HX4dK52DpVchdOrNYZvV-C4gfwMsx9jN0lrillFAIY 【ネコのようにくらす-老子:第12章 それよりお腹膨れてゆっくり寝れたら充分や】より
五色令人目盲 五音令人耳聾 五味令人口爽 馳騁畋猟
令人心撥狂 難得之貨 令人行妨 是以聖人 為腹不為目 故去彼取。
〈核心のだいたい訳〉
きらびやか物は目をくらませ、素晴らしい音楽は耳をおかしくする味にしても、趣味にしてもなんでもそう。得がたい富や財も地位も人をおかしくする物。
だから聖人は人の目を気にすることを捨てて、本来の生活を重視する。
お金がなんぼあっても足らんって?
綺麗な服、ええなぁ。美味しいもん食べるん、ええなぁ。
旅行行くんか、ええなぁ。
そんなんより大事なもんっていうのは、病気になった時や仕事なくなった時。ほんまにピンチの時に気がつくわ。
同じご飯が毎日でもええんよ。
それよりお腹膨れてゆっくり寝れたら充分や。