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養生訓

2018.05.18 04:34

https://fufu-imanaka.com/2021/04/17/rousi8/ 【ネコのようにくらす-老子:第8章 ネコは液体】より

8章

上善若水  水善利万物 而不争  処衆人之所悪 故幾於道

居善地 心善淵 与善仁  言善信 正善治 事善能 動善時  夫唯不争 故無尤。

素晴らしく良いものとは水のようなものである。上善水のごとしと言う。水は万物の助けとなり、争うことが無い。多くのものがたいてい嫌がる位置に止まっている。これは道の働きに近いといえよう。

何を目指したらいいかって?最高のもんは水みたいなもんや。上善如水って言ってな。

水っていろんなもんの成長を促すし、争わへんし。そして、下の方におる。

こんな人最高ちゃうか。目指すなら水みたいになることやわ。これが生きる道。

猫は液体。どこにでも馴染むし、みんなを笑顔にできるで。

https://fufu-imanaka.com/2021/04/24/roushi9/ 【ネコのようにくらす-老子:第9章 腹八分目やで】より

第9章

持而盈之 不如其巳  揣而鋭之 不可長保  金玉満堂 莫之能守

富貴而驕 自遺其咎  功遂身退 天之道 

器を満たし続けようとするのは、やめたほうがよい。

磨いて鋭利に鍛えたものは、逆に長くは維持できないように、富が家中に満ちている状態はとても維持し続けられない。むしろ、自らを滅ぼすことになる。

事を成し遂げたら、身を退く。それが天の道。

休むことが不安なんやって?頑張ることはええことよ。けどな。満たしすぎるんはやめとき。削ってとんがりすぎたら、折れるだけ。お金も貯まったら減るのが恐くなるで。

そんな時はどうするか。たまには歩いてきた道を見て、自分褒めてあげ。

たまにはええもんやで。お腹いっぱいにしてしもたら気持ち悪なるやん。

ほどほどにしとき。

https://fufu-imanaka.com/2021/05/01/roushi10/ 【ネコのようにくらす-老子:第10章 ほんまはわかっとる。けどな。】 より

第10章

載営魄抱一 能無離乎  専気致柔 能嬰児乎  滌徐玄覧 能無疵乎

愛民治国 能無以知乎  天門開闔 能為雌乎  明白四達 能無以為乎

生之畜之 生而不有 為而不恃 為而不宰     是謂玄徳

奥深い徳というものは。さまよう肉体をおちつけ道を守り続ける者。

気を集中して柔軟に行い、赤子のように。神秘なる心の鏡を清め、落ち度のないよう。

民を愛し国を治め、それでいて偉そうに振る舞わず能無しのよう。

何か起きても、また起きることを知っても、静かでいられる。どのような事を成しても見返りを求めない。これを玄徳という。

立派な人になりたいんやって?それには立派な人って、どんなんかしらんとあかん。

言動一致やろ。赤ん坊のように心清らかで誰も傷つけない。それから、わかっていても、わからん顔できるか。ものを生み出しても自分のものとせず、見返りも求めない。

これな玄徳っていうねん。

立派な人や。ほんまはわかっとる。けどわからん顔するんもええもんやで。

https://fufu-imanaka.com/2021/05/08/rousi11/?fbclid=IwAR1rQFKTRHfTYVWKs6w7fqhWAa9UHMYIfVG9jjV6tV1D7777ldam8oM86Xw 【ネコのようにくらす-老子:第11章 侮ったらあかん、一見なにもない奴が実は…】より

三十幅共一轂 當其無 有車之用  挺埴以爲器 當其無 有器之用

鑿戸牖以爲室 當其無 有室之用  故有之以爲利 無之以爲用

〈核心のだいたい訳〉

車輪たるもの30もの棒が中央に向かい、中央でそれを支える。しかし、中央になにもない穴がポイントで、車輪として機能する。

土をこね固めていくと器となる。しかし、器の中心が何も無いくぼみだからこそ器として機能する。ようするに世の中の物は、なにもないが、実の部分を作っていることが多い。

みんなの足を引っ張っとるんちゃうかって?

ストロー見てみ、中あいとる。中あいとるから役に立つ。コップ見てみ。この中何もない。せやからコップとして成り立つ。こうやってなんにもないか役に立つんよ。

仕事でミスしても、何にもできんと人に手伝ってもらっても、それが役に立つことあるある。これは哲学やな。

何もしてないように見えるか。ふっ、まだ青いな


https://fufu-imanaka.com/2021/05/15/rousi12/?fbclid=IwAR1uegrwDRvyOh-_8HX4dK52DpVchdOrNYZvV-C4gfwMsx9jN0lrillFAIY 【ネコのようにくらす-老子:第12章 それよりお腹膨れてゆっくり寝れたら充分や】より

五色令人目盲 五音令人耳聾     五味令人口爽 馳騁畋猟

令人心撥狂 難得之貨      令人行妨 是以聖人   為腹不為目 故去彼取。

〈核心のだいたい訳〉

きらびやか物は目をくらませ、素晴らしい音楽は耳をおかしくする味にしても、趣味にしてもなんでもそう。得がたい富や財も地位も人をおかしくする物。

だから聖人は人の目を気にすることを捨てて、本来の生活を重視する。

お金がなんぼあっても足らんって?

綺麗な服、ええなぁ。美味しいもん食べるん、ええなぁ。

旅行行くんか、ええなぁ。

そんなんより大事なもんっていうのは、病気になった時や仕事なくなった時。ほんまにピンチの時に気がつくわ。

同じご飯が毎日でもええんよ。

それよりお腹膨れてゆっくり寝れたら充分や。