2016おひとりさま東京旅行3。上野は思ったよりもパンダを推している。
ぶいぶい順調に飛んでいます。久しぶりの飛行機です。
実は私、飛行機が若干怖いです。
しかも、魔の11分という言葉があり、「離陸後3分間、着陸前8分間が最も事故が起こりやすい時間帯」というのを、旅行直前にツイッターで見たマンガでやっていたので、非常に離着陸が怖かったです。
しかも、飛んでいる間も大気が安定していなかったらしく、その旨の放送も入り、結構よろよろ揺れました。
まあでも普通に乗り切りました。ありがとうパイロットの人たち。
ごすっゴゴゴゴゴと無難に着陸。
着陸後、ポーンという例の『シートベルト外していいよ』音がすると、ザザッ! と乗客が一斉に立ち上がり、素早い動きで座席上の荷物置き場から荷物を出して、すみやかに出口に向かいました。す、すごい、凄いわ訓練された日本人。みんな早いです。
私も基本トロい人ですが負けてはいられないので、また若干焦りながら荷物を出して、出口に向かいます。荷物を持って、えっちらおっちらと外へ。
えっちらおっちらと、……外へ。
あれ、まだ着かないの?
なんか長い、前からこんなだったかな、と思いつつ、トイレに行きたくなったので途中でトイレに行って、えー、あー。まだ着かない。
出口はまだか。
おかしい。前回(10年前)はもっと早く出口にたどり着けた気がするのですが……。出口までかなりの距離があります。長い証拠に、いくつか動く通路があったり、トイレが途中に3つぐらいありました。いやもっとかな。どうなってるんだ。
そんなこんなで体力を消耗しましたが、なんとか無事出口にたどり着くことが出来ました。ようやく改札を抜けます。
ああ東京ですよおっかさん。羽田空港ですよ。さすがに10年経っているので、景色がぜんぜん違います。
友人の志紀さんが言うには、「見たらすぐ分かるから、モノレールに乗って浜松町へ行くように」ということです。モノレール乗り場の表示はすぐありました。さすが志紀さんです。聞いておいて良かった。10年前ってモノレールあったのかな……。
ところで私は、一度羽田空港にあるというクリスピークリームドーナツを食べてみたかったので、そこにいた警備員さん(警察の人だったのかも)に場所を尋ねます。荷物が重いので、迷うと体力消耗→死だからです。
「あの、クリスピークリームドーナツは……」
「ああ、あっちにあるベンツの裏だよ」
へっ?
ベンツて。
たぶん、ベンツはあのベンツでしょう。良く分かりませんが、あっちにベンツがあるのでありましょう。お礼を言って進んでみます。
教えられたほうを進むと、確かに車が。だが言われてみないとベンツかどうかは判断できません。私は軽トラとハイエースしか見分けられない人間です。裏には確かにドーナツ屋がありました。これかー。
とりあえずドーナツを購入して、二つばかり食べて栄養補給。うーんおいしいけど、値段の割にはこんなもんかなという味。
無事に一息ついたので、モノレール乗り場に移動です。ってアレ。
上野まで行きたいし、券売機上の表に上野までの値段も書いてあるのですが、浜松町でJRへ乗り継ぎする予定でコレを買って本当にいいのでしょうか。
うーん別によさそうではありますが、これをこのまま買っていいものか微妙に迷います。初めてだし。
一応モノレールの人に聞きます。
「うん、この値段で買っていいよ」
「浜松町で乗り換えですよね?」
「JRに乗り継ぎするから、きっぷ出てきたら持ってまた使って。取り忘れちゃだめだよ」
どうやら、モノレールからJRへ乗り継いでも同じきっぷを引き続き使えるようです。ほーう。札幌は基本、JRと何かとの乗り継ぎが無いので新鮮です。地下鉄と地下鉄の乗り継ぎとかはあるのですが、一度改札を出たりしないしなあ。
駅員さんに確認も取れたので、教えられた通りにきっぷを買いました。これで一安心。
そういえば志紀さんに「東京に着いたらsuicaを買ったほうがいい」とも言われましたが、一体どこで売っているのでしょうか。
……まあ切符を買ってしまってから思い出しても遅いので、精神衛生のために頭から追い出すことにしました。こういうのは大人になってから身に付けたスキルです。みなさんも覚えておくと多少人生が楽になります。若干バカになるが。
階段を上がると、すぐにモノレール乗り場でした。両側に二つホームがあります。なんと両側それぞれのモノレールの出発予定の時間差が二分後とかなので、「そうだ、東京はわりと数分おきに列車が来るんだった」と昔の旅行を思い出す私。ショートカットできそうな空港快速というほうに乗り込みました。
列車(モノレール)を見ると、「弱冷房」と書いてあります。初めてみる表示です。乗ってみるとなんということはない、文字そのまんま、単に冷房が弱い列車でした。「あちい!」と思ってTシャツ一枚になる私。初めて乗ったモノレールは、なんだか座席のレイアウトが変わってるなーと思いました。機械の何かの都合なのだとは思いますが、変だ。
窓から景色を見ていると、最初は駅内でしたが、次第に外の風景が広がります。海だー、川だー、おふねだー、といつもと違う景色に興奮する私。
海上自衛隊のヘリコプターがあったり、川で魚を釣っている人がいたり、札幌ではあまりない密度で高層マンションがあったり、下の1階2階あたりがみんな自転車置き場になっていたり、でっかい公園があったり、わぁわぁわあとテンションが上がります。一人なので見た目は静かなのですが。
そして4、50分ぐらいかけて浜松町に着き、改札を抜け、忘れずに切符を取ります。そのまま人の流れに乗っかっていくと、JR改札方面に間違えることなく進めました。が!
……あちい!(二回目)
プールサイドの如し湿気と暑さです。夏の匂いがする。
JRのホームへたどり着いても、暑い。もったり暑い。思い出しました。JRはホームが野外なので暑いのであった。そして冬は寒い(特に北海道)。
まあ暑くても東京なので、わりとすぐに列車は到着し、快速だったのですぐ上野に着きました。あーでもここもあつい。
階段を上るとすぐに、札幌にもある和風雑貨のお店が目に入りました。が。
「パンダー!?」
そう、上野はパンダなのです。しかし札幌では普通だった和風雑貨のお店が、余すところ無くパンダ化されています。
しかし、思った以上のパンダプッシュ。上野にはパンダしかおらんのかぐらいのパンダ推し。
ああ、しかし今はパンダを見ている場合ではない。目的は若冲展です。ちょっと忘れかけていた感もありますが、ともあれすぐに並ばなくてはなりません。下手をすると4時間は待つというイベントです。今日は一体何時間待つか分かりませんが(スマホも携帯も持ってない)、途中でおなかを空かせて苦しまないよう、食料を仕入れておく必要があります。
上野駅の中にショッピングモールがあったので、そこで何か買うことにしました。お土産ものがメインですが、やはりパンダ土産もある。もし上野動物園からパンダが消えたら致命的に困る予定であろう上野駅。
サンドイッチ専門店があったので、エビとたまごのサンドイッチを買いました。おいしそう。保冷剤も無料でつけてくれました。保冷剤はデフォルトのようです。東京は暑いからすぐ腐るのであろう。
準備万端、改札を抜けようとすると「今日は上野動物園は休園です」みたいな張り紙をしてありました。どっちみちパンダは無理だった様子。まあ浮気している場合ではありません。いざ! 上野公園へ! 東京都美術館へ向かいますよ!
ちなみに、この時すでにお昼少し前だったのですが、果たして私は何時間並べば若冲展を見ることができるのか! というか夕方六時に新宿のものまねショーレストラン(レストランだったのか……)、『そっくり館キサラ』を予約しているのですが、私はそれまでに間に合うのか! つづく。