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『この世界の片隅に』

2016.12.08 01:25

『この世界の片隅に』やっと観る@テアトル新宿。


すごく話題になっていたし、素晴らしい作品なんだろうなと思っていたのだけれど、でも僕はどうしてもなかなか観られなかった。


多分、観ると苦しくなる気がしていたから。


そして観ている間、すごく苦しかった。

早く戦争が終わればいいのにと、早く1945年8月15日が来ればいいのにと、祈りながら観てた。

でも、今を生きる僕は8月15日に終わると知ってるからそう思えたのかもしれないけど、その時生きてた人たちはいつ終わるかなんてわからないのが、戦争なんだ。

その苦しみは、人の人生にとって必要なものなのだろうか?


そして、8月15日がやって来た後も、苦しみはまだ続いていた。


そこまでしてやる戦争の意味って何なのだろう。


この映画は素晴らしい作品だと思う。でももう二度と観たくない。それは戦争の苦しみと悲しみを二度と観たくないから。戦争に苦しみ痛めつけられていく人たちを観たくないから。


でも、そうやってこの映画を観ないとしても、戦争で苦しむ人たちは、現実の世界でいつでもいとも簡単に観られるのだ。

自分だっていつそんな戦争に与するかもしれない。


僕はそんな光景観たくない。与したくもない。

多分ほとんどの人だって、戦争なんて観たくないのだ。

でも戦争は、なくならない。

本当に無くせないかな。

いや、無くす方法あるんじゃないか?

そんなことを考えて映画館を出た。



出てから気づいた。

映画を観た今日12月8日は、75年前に戦争がはじまった日だ。たまたまだけど、こんな考えさせられる日に観るとは。

きっとどうやれば戦争が無くなるか、必死に考えろって意味だと思う。


なので、必死に考える。

僕にできることもできないこともそれこそ必死に考える。