Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

テマヒマ

擁護

2021.05.19 21:21

おはようございます。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

プロデューサー,バイヤーの太田 準です。


テマヒマのクラウドファンディングへの挑戦

。12日間で53名の方から474500円のご支援

を頂きました。ありがとうございます!引き

続き宜しくお願いします!

民藝とは?定義めいたものが言われていて、これまで、テマヒマブログの中でも、松井健

さんや高木崇雄さんの著書から引用する形で

ご紹介してきましまた。

ただご紹介した際にとても大事な前提を書き

漏れていたなぁと、同じく松井健さんの「民

藝の擁護」(「民藝の機微」の前著になります)

を読み返していてふと。

民藝というコンセプトや定義が先にあって、

柳宗悦がモノを蒐集したわけではなく、柳が

美しいと感じ蒐集したモノが先にあって、そ

れに共通することって何だろう?と言語化し

たものが、よく言われる9項目ぐらいのこと

なので、その条件が揃えば民藝だということ

には決してならない。あくまで、美しいかど

うかということが前提であるということ。抽

象的な概念よりも個別具体的なモノに立脚し

てるということ。このことは押さえておかな

ければならないと思います。

審美眼のある柳が選ぶモノ(だけ)が民藝だと言

ってしまうと発展性がないのでそうは言いた

くないですが、美意識が重要で、また宗教(仏

教)哲学と結びついてるところに民藝の独自性

として忘れてはならないと思います。


民藝の擁護の中で、松井健さんは、柳宗悦ら

がもたらした価値転換を千利休の茶との対比

・類似を解説していますが、柳は茶「道」に

対しては厳しく批判していたものの茶とは同

質な点も多く、柳の批判はそのまま民藝「運

動」の「組織」に跳ね返ってくるという指摘

はなるほど考えさせられるところです。千利

休が選んだものが、織田信長や豊臣秀吉によ

って価値が保証され、有限な黄金や田畑に対

して、茶道具が高額な交換材として流入した

ことで、経済規模が拡大した、という見方は

とても面白いところです。


新奇さ(旧いものに対する)、個性(他者に対する)を近代におけるモノ作りの病根だとして

作り手に「我」を主張したり「知」の企みを

加えたりせず、自由で安らかな気持ちでごく

当たり前のものを作れば必然的に美しくなる

はずだという趣旨のことを柳宗悦は述べたと

いう記述がありましたが、配り手の場合はど

うなのだろうか?と考えたりもしました。


「覚えるのに三年、忘れるのに十年」

「巧匠は跡を留めず」

という濱田庄司の言葉や

「模様から模様をつくらず」

という富本憲吉の言葉も、作り手だけでなく

配り手としても何か共通して言えることでも

ある気がします。


「民藝の擁護」から少し抜粋しながら感想を

少々加えながら書いてみました。機会があれば、是非。


テマヒマは今日も11時オープンで皆様のお越

しをお待ちしております。本日より営業時間

を少し変更します。

ショップ 11:00-17:00

テイクアウト 11:00-14:00

ランチ 11:30-14:00

※ドリンク、スイーツの提供は引き続き休止

※テイクアウトは原則事前予約制


本日のご予約状況ですが、ランチが1組のみと

なっています。

それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを

テマヒマで。今日も好い一日を!