河原武儀のご挨拶
河原武儀のご挨拶として自分の考えを申し上げます
【Home Lighting について】
私がこのグループ参加で目指したものは、住宅の照明が、住んでいる人や訪問した人にとって「楽しくなる」という必要を感じたからです。
現在の日本の住宅照明は本当につまらない。
レベルが低いとは思いませんが、シーリングライトやダウンライトの天井灯が殆どの家庭照明であり、そこにプロダクトデザインの美しさや光の楽しさを感じることが出来ません。勿論インテリアとして美しいカーテンや素敵な絵画、北欧のテクスチュアが生きた家具があるお宅は存在しますが、照明との組合せなど考えられたものはごく僅かだと思います。貧富の差でそうなっている訳でもありません。その他のインテリアは超高級なのにシーリングライトだけオールプラスチックの円形型なのです。(シーリングライトを否定している訳ではありません)
シーリングライトから出た光は拡散光となって高級家具に当たるのですが陰影が乏しくどうも素敵に見えません。勿体ないですね!・・・・・・・。
【楽しくなる照明とは】
まずプロダクトデザインとして優れたものを一つ選んで設置してください。好みがあるので自分の好きなもので構いません。食卓のペンダントなんか良いでしょう。出来れば「一点豪華主義」で少し値が張るものが良いでしょう。輸入品等もあります。それをインテリアのポイントとして毎日楽しんだり、訪問者に自慢したりしてください。
又、その写真を撮って携帯電話の待ち受けにしたりして他の人に見せてあげて下さい。そうすると背景がつまらないことに気付きます。観葉植物でも置いて傍にスタンドを置くととても良くなったりします。これが絵画や写真の構図で言われている「主役(ペンダント)と脇役(スタンド)」になる訳です。
照明はスマホで写真を撮った時に写り込む目線にあると良いのです。決して天井にあれば良いと言うものではありませんね!
【デンキというべからず】
スイッチの方を指さして「デンキ点けて!」と言いませんか?
そう、はるか昔照明は洗濯機や冷蔵庫と同じ仲間の電気製品だったのです。ですから電気屋さんで購入しました。
しかし現在は電気製品ではなくインテリアなのです。インテリアショップで家具やカーテンと同時に購入するものだということを消費者が認識しなければいけません。
「デンキ点けて!」ではなく「明かり点けて!」と言えるように啓蒙しなければいけませんよね!
2019.4 著者:河原武義