スター・ウォーズ新作『ローグ・ワン』、描くのは『エピソード4』の10分前まで
「スター・ウォーズ」シリーズ最新作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が、12月16日に世界同時公開される。シリーズ初の“アナザー・ストーリー”で、『エピソード4/新たなる希望』(1977)の10分前までを描く、伝説の原点だ。
今週、ギャレス・エドワーズ監督と主人公ジン役のフェリシティ・ジョーンズ、情報将校キャシアン役のディエゴ・ルナがワールドプレミアに先駆けて来日し、都内で記者会見が行われた。
映画では、反乱軍の寄せ集め極秘チーム<ローグ・ワン> が、銀河全体を脅かす究極兵器デス・スターの設計図を奪うという、97.6%生還不可能なミッションに挑む姿が描かれる。
ゴジラ好きが高じて、ハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』でメジャーデビューを果たしたエドワーズ監督は、少年時代はニンテンドーのドンキーコングに夢中だったという日本好き。「スター・ウォーズは日本にとても強く影響を受けているので、故郷に戻ってきたような気分。この映画を皆さんとシェアできて、とても光栄です」と話した。
「ジョージ・ルーカスは黒澤明監督の映画にインスパイアされた人で、『隠し砦の三悪人』が『スター・ウォーズ』のブループリントになったんだ。だから監督に抜擢された時、黒澤映画をたくさん観て、デザイン部や衣装部に写真などを送った。『七人の侍』のような作品に大きな影響を受けたよ。オープニングシーンは黒澤映画のようなものにしたかったんだ」
新ヒロインのフェリシティ・ジョーンズは、「コンニチハ」と日本語で挨拶。自身の演じるジンについて、「明確な原動力や目的を持った人。冒頭では一匹狼なのだけれど、仲間たちと出会って友情を育んでいくの」と説明した。
「ローグ・ワンのメンバーは言語が違ったり、違う星出身だったりして、表面的には全く違うのだけれど、その根底には同じ決意、同じ勇気、同じ善の心を持った人々。今作は彼らが一つになって戦う物語よ」
この日の会見では、柏原晋平氏が手掛けた『ローグ・ワン』の世界を描いた襖絵が披露された。ディエゴ・ルナは、「素晴らしい! この絵の中では帝国軍でさえフレンドリーに見えるね(笑)。 僕はこの絵に描かれているように高くジャンプするシーンを撮りたいな。2、3日でできると思うから、ぜひやろうよ」と喜んでいた。
ちなみに、今作には11年ぶりにダース・ベイダーが出演する。現場にダース・ベイダーが現れると、誰もが5歳児に戻ってしまったと振り返った監督は、「ダース・ベイダー以外にも、これまでのシリーズのキャラクターが登場することを保証するよ。今のところ、それ以上は言えないけどね」と気になるコメントを残した。
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
監督:ギャレス・エドワーズ
製作:キャスリーン・ケネディ
出演:フェリシティ・ジョーンズ、ディエゴ・ルナ、ベン・メンデルソーン、ドニー・イェン、チアン・ウェン、フォレスト・ウィテカー、マッツ・ミケルセン、アラン・テュディック
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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12月16日(金) 全国ロードショー