1999 Gibson Les Paul Classic Yamano Limited ( Japan Market Only〜YLD ) / Honey Burst 〜 SOLD
( シリアルは個体特定に繋がる為公開致しません。お問い合わせの際に添付することは可能です。9 XXXX リイシューシリアル採用時期の個体となります。かなり若い…とだけはお伝え出来ますが。アタマの9が製造年度です。)
フルオリジナルの1999年製ギブソンレスポールクラシック山野楽器オーダーの日本マーケット限定発売だったリミテッドモデルです。( ノンチェンバードのソリッドボディー )
YLD表記が山野リミテッド。保証書が欠品していると、木材を見分ける眼力がないと…通常モデルと「外観上では見分けるのが難しい」モデルです。
伝説の59ヒスコレが発売された年度故に、レギュラーラインナップと言えども素晴らしい材が確保出来ていた時代のギブソンはやはり違います。
プレーントップなら、ハードロックメイプルも当たり前に使われた時代です。見た目でレスポールを選ぶとソフトメイプルバリトラと言う個体になってしまっていた90年代。( 厳密に言うと1993年から1998年辺り迄の輪郭のハッキリとしたトラ杢採用モデルはソフトメイプル。89年から90年代前半のプレヒスコレリイシュー時期から見られます。本物のバーストとは似ても似つかない杢目です。それならば90年代中期はジミーウォレスのキルトの方が良いかも…).
「この時代のギブソンは、音で選ぶなら…プレーントップ!」を理解して頂ける通なレスポーラーであるネクストオーナー様にもオススメ!
指板も素晴らしい材です。( 大きな声では言えませんが…目の詰まり具合やツルツルとした感触は、後に2007年前後のヒスコレに採用されたマダガスカルローズウッドに勝るとも劣らない材です。この2007〜2008年頃は、既にアメリカ政府からエボニー材の不正輸入で目をつけられていたギブソン社は非公式ながらハカランダも混ぜて出荷していました。)
余談にはなりますが、非公式ハカランダ指板のモデルは、一般のユーザーに届く前に、正規新品取り扱い店の常連のお客様に優先して渡ったようです。証拠を隠すには使ってしまえ!的な…ギブソンの勢いに翳りが見え始めた時期でもあります。
1999年当時のレスポールスタンダード98と比べても…ポジションマークの角が鋭角的できちんと作られています。レスポールスタンダード98とは、グローバーペグが標準装備された1998年から2002年頃までのモデルです。
2002年辺りからは、トラ杢が標準となる50s&60sレスポールスタンダードにモデルチェンジ、2008年からは左右非対称ネック、ロックタイプのジャックに大胆な穴あき構造が採用されたレスポールスタンダード2008にモデルチェンジ…となる為、このYLDレスポールクラシックがアメリカで高値なのはむしろ自然な流れです。10年ひとサイクルはギブソンは頻繁に使う手法でした。末尾に4の付く年、9の付く年前後など。
( HSはハニーサンバーストを示しています。LPCSはレスポールクラシックを示します。)
( Gibson USA 刻印の下部にT表記のあるオリジナルピックアップ。496&500Tです。)
( レスポールスタンダードとは異なるボディーにダイレクトマウントされるABR-1。レスポールスタンダードはアンカーマウントの通称ナッシュビルTune Oマチックブリッジが採用されています。テールピースを含めてニッケルパーツ。スタンダードはクロームパーツ )
( 全てオリジナルです。ヴォリューム側はCTS97年デイト×2 )
近年のレスポールクラシックの様に「名前だけクラシック」ではない部分をご確認頂けるかと思います。
この年のヒスコレ59は未だに高い評価を得ていますが、レスポールクラシックのYLDは当時80万〜90万円と言う実売価格だった「ギブソン史上最大の改革 」とされたヒストリックコレクションの1959リイシューに手の届かない層には、非常に有り難いモデルでもありました。( 見た目がトラ杢じゃないとダメって言う方はさておき…)
このモデルは、1960リイシューとしての魅力に…プラス材の良さがもたらすサウンドの良さが加わり、かつ「山野楽器オーダー」と言う付加価値もさることながら、改めて当時の代理店、山野楽器さんがいかにしっかりとしていたか?にも繋がるかと思います。
利益優先主義で、検品すらしない輸入スルー状態となっていた2007年以降のギブソンジャパンが代理店となってからのギブソン製品は、ヒスコレと言えども当たり外れが激しく、結果的に一度はギブソン自体が倒産に追い込まれた事…は記憶に新しい所です。
アメリカンでアバウトだったギブソンにしっかりとした検品体制と、「山野オーダーをかけていたからこそ」のクォリティーと言えるかと思います。( 浅草橋駅〜両国間のJRからも見えたGibsonの看板…最上階は輸入した新品の問題箇所を治す為のヤマノテクニカルサービスが入っていました。その後に小売店に卸してくれていましたので、山野楽器代理店時代のギブソンは安心して買える楽器でした。)
この個体も約4.5キロ。軽いレスポール=チェンバードか、中味がスカスカな南米産のマホガニー( 通称白マホ 2010年代にはよく見られる材 )と言う解釈は出来るでしょう。
本国アメリカでは、山野楽器輸入代理店時代の山野リミテッドレスポールクラシックはノンチェンバードな為、プレミア価格で推移しています。( 下記参照 )
中でも特に人気の高いハニーバースト、フルオリジナル!
もはや初期のレスポールモデルロゴならヒスコレ並みの価格となっている90年代のギブソンレスポールクラシック。
日本人には弾きやすいスリムテーパーネックを採用した60年スタイルのグリップは、材がまともでなければ、反りやすく捻れやすくなります。この点も90年代の評価が高まっている要因でしょう…
2021年はレギュラーラインナップの新品の製造数自体が少ない為、日本国内への入荷数も激減。ギブソンのユーズドは全般的に高値となっています。
今後は益々90年代のギブソンレスポールは高くなると予想されます。一昔前の感覚を捨てる必要はあるでしょう…
フルオリジナルでご提供致しますが、オススメはピックアップを初期57クラシックや80年代のTim Shaw PAF辺りに換装すると、よりヴィンテージライクなトーンをお楽しみ頂けます。
フレット残、トラスロッド残も充分で、もちろんネックコンディションも何の問題もありません。リペア歴のないワンオーナー個体となります。
少なくとも1990年〜2000年迄のレスポールクラシックは、名前に恥じないヴィンテージスペックを採用したレスポールスタンダードより格上のモデルであり、更に突き詰めるユーザーの為に1959リイシュー大改革が起こったのが1999年と言う年度です。
出音を決めるのは材…を改めて感じられる一本です。
SOLD OUT
素晴らしいギターには是非良いアンプを…
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