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梨の日

下北沢の『街の上で』と『男の優しさは全部下心なんですって』

2021.05.12 14:59

久々に下北沢をみたのは、映画『街の上』で。


私もそんなに縁があるわけじゃないけれど、公演や、観劇で来ていた場所。

だから私は下北のことを全然知らなくて。


『街の上』には、みんなが思い描く下北沢っていう街があったし、それでも私がほんの少し知ってる実際の空気もあった。


女の子たちがいつもいつも可愛い今泉力哉監督作。

今回もみんな可愛いかった。

何がって、なんだか“好きな人”の好きな部分と“好きな人の嫌いな部分”が、どの子にもあったのが良くって。


汚い部分をわざわざ見せたワケじゃなくって、なんかちょっと100%の好きから数%マイナスになるような、ちょっとだけ引っかかる素性が備わってたのがツボだった。



様々な文化が扮したような登場人物たち。

本に映画に音楽に。

トリウッドで上映してもらったのは、何年前だったかなぁ。



街をもっと知っておけば良かったし、

知らないふりと、実際に知らないからこそ“いいなぁ”って思えたのかも。

憧れ的な、自分とは遠いよね、って感覚はいつまでもどこでも、持っていたいな。

地元はどうしたって難しいけど。笑)

変な地元だけど。


恋愛の色々より視野が広くて、でも街の中で狭くって。

後半に連れて物事が重なり畳み掛けてくるのが本当、たまらん。

構成が、たぶん今まで見た監督作品の中で1番好き。

色んな人が色んな気持ちを持つだろうなぁ。







そして、劇場公開に先駆けて観させて頂いた映画が1本。


『男の優しさは全部下心なんですって』

のむらなお監督作。




題名にパンチと個人的に共感しかなくて←

映画の名前だけで飲みに行ける。行けないけど。


映画『勝手にふるえてろ』的な爆発力かましてくるのかなと、

「おうおう分かるぜ本当ソレな!」を全力で言おうとしてた、けど。


とんでもない場所にぶっ飛ばされてきた。爆)


思ってたのと違えど、「そっち?!」ていう創作性に惹き込まれてあっという間。

メリーゴーランドのシーンに、フィクションのポップさと現実の苦さが混合されていて。

ものすごく素敵なシーンだった。


もともとMOOSIC LAB(ムージックラボ)という、映画×音楽がテーマの作品に出品されていた。

音楽担当は、後藤まりこさん。


いやいやいや合いすぎてツライ。笑)


相性の創作すらセンス良すぎる。


現実にぶつかりまくって傷とカサブタだらけの今だもの。

物語から塩を塗り込まれて大暴れ出来るのは楽しいけど出来ない状況。

こんなフィクションにニヤニヤさせられちゃって、ハハッ、なんて笑わされちゃった。


愛しさと切なさと哀しみバチくそ跳ね上がる色彩が、胸に沁みました。




“2番目の女”って、凄いじゃないか。

聖母だよ。

映画1本作らせてしまうんだもの。

世界救ってるよ。


“2番目の女”に縁がありまくる私は(役もね?)

自分を褒めたくなった。←


そして主人公の みこちゃんに、

30代を少し過ぎたらきっと脱出出来るはずさと背中を撫でてあげたくなった。


笑。



もうすぐ劇場公開とのこと。


あの音楽鳴り響くメリーゴーランドを噛み締めに、公開されたら是非足を運びたいと思います。




映画のスピンオフも製作されているようです。

その写真展(?)が、下北沢にある【こはぜ珈琲】さんで開催中。

思わず、行っちゃったよね。


写真たちのブルーが印象的で。

ゆるいジーンズを履きたくなる。



コラボされた豆、

『恋は人生、諸行無常ブレンド』も、お買い上げです。



明日淹れるのが楽しみ。







映画『街の上で』





映画『男の優しさは全部下心ですって』