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和洋生菓子の代表格、みるく饅頭あれこれ比較

2021.05.14 03:00

 先日、用事で福岡に行きました。かねてから茜丸の『みるく饅頭かぶきもん』によく似たお菓子『博多通りもん』を食べてみたいと思っていたので、早速購入。帰ってからいただきました。

 う~ん、美味しいじゃないですか! これは茜丸の『かぶきもん』と対決させてみたい!とライバル心がむくむくとわき起こりました。ということで、大阪にあるもう一つのみるく饅頭『月化粧』(青木松風庵)にも参戦してもらい(笑)、比較検討してみることにしました。

 まずは<外袋のデザインと大きさ>

 『かぶきもん』は、和紙素材を思わせる雅な素材です。名前が「歌舞伎(かぶき)」ですから日本文化をおおいに意識しています。『月化粧』も“すりガラス”ごしの景色を思わせる品の良さが感じられる包装です。名前から察すると薄化粧したイメージでしょうか。『博多通りもん』は半分透明でしっかりした素材。5個入りのものを買ってきたんですが、個包装の外箱も同じくビニールで十分な厚さがあり、空間も確保されていたので、福岡から持って帰るのにも不安はありませんでした。

 次に<饅頭の大きさと形>

 3つ並べて比べてみました。どれもお月様のようで愛らしいですね。

 大きさは『かぶきもん』が少し小さめです。ぎゅっとしまっていていいじゃないですか、というのは明らかに贔屓目。お許しあれ。『月化粧』と『博多通りもん』はほぼ同じ大きさですね。『月化粧』は特に月を意識しているのかまん丸なのが印象的です。『博多通りもん』はまん丸にはこだわっていませんし、他のいくつかも同じようにあえて柔らかさを感じさせるどこか凹みを入れた形状でした。

▲左から『みるく饅頭かぶきもん』『月化粧』『博多とおりもん』 


 横からの高さも見てください。『かぶきもん』と『月化粧』は高さが同じくらい。『博多通りもん』は少し低めでした。ということは大きさ的には『月化粧』が一番大きい?

▲左から『みるく饅頭かぶきもん』『月化粧』『博多とおりもん』 


 そして<感触>

 触った時の柔らかさは『博多通りもん』が一番感じられました。指に吸いつくようにしっとりしています。「みるく饅頭」は和とも洋ともいえる和洋生菓子ですが、饅頭というよりケーキに近い柔らかさということで洋のイメージが最も強いと思いました。表面も黄身が塗られているのかツヤツヤですから。次に柔らかいのが『かぶきもん』で、『月化粧』は比べると少し硬めに感じられました。

▲左から『みるく饅頭かぶきもん』『月化粧』『博多とおりもん』 


 気になる<饅頭皮の厚さやシットリ感>

 『かぶきもん』の皮が一番薄く感じました。というのも、写真を見ていただくとわかりますが、中のあんこと皮がピッタリくっついているのですよ。結果、食べてみた時に皮との一体感があり、薄く感じるのです。

▲『みるく饅頭かぶきもん

 次に薄いのは『博多通りもん』。こちらは少しだけ中のあんと皮との間に隙間があるので、あんと皮の美味しさが別々で感じられました。

▲『博多とおりもん』 


 『月化粧』は皮が他と比べると少し厚めです。あんこと皮との間の隙間もありました。これは敢えてなのでしょう。皮の香ばしさやサクサク感が感じられましたから。個人的には皮の違いにそれぞれの特徴を一番感じました。

▲『月化粧』 


 一番気になる<あんこの違い>

 あんこの材料は言うまでもなく「豆」です。このメイン材料にどういった特徴を出させるか、何をミックスさせるかで中のみるく餡の味が変わってきます。これもまた、それぞれの特徴が出ていて面白かったですよ。みるく餡がネットリとして、きめ細かさを感じさせたのは『かぶきもん』と『博多通りもん』でした。その違いを知ろうとするなら、舌にのせて舌でつぶすようにして味わわなければいけません。それほどよく似たねっとり感と甘さでした。どうにか導き出した違いは『かぶきもん』は白あんと練乳の美味しさ、『博多通りもん』は黄身の濃さを感じるというところでしょうか。どちらもとにかくしっかり甘いです。『月化粧』は少し違いました。みるく餡らしいミルクの濃厚さは同じくあるのですが、さらに豆のほくほく感が感じられるのです。その分、ネットリ食感ではないですが、あんこ好き、豆好きにはたまらない味でしょう。甘さは他と比べると少し低めでした。

 

 やっぱり気になる<お値段>

 1個あたりのお値段は『かぶきもん』は130円(税込)、『月化粧』は129円(税込)、『博多通りもん』は130円(税込)でした。参考までに10個入りでは『かぶきもん』が1,350円(税込)、『月化粧』は1,296円(税込)、『博多通りもん』は10個入りがなく12個入りで1,480円(税込)でした。

 値段設定はそれぞれの差がありました。お使いものにと複数個買う場合は箱の大きさ、包装の見た目等も少し気になりますね。その色合いや高級感など。詳しくはそれぞれのサイトでご確認ください。

 同じみるく饅頭でもそれぞれの特徴があることがわかりました。皆さまもご興味あれば3種をそれぞれお取り寄せして比べてみてください。


【茜丸本舗オンラインショッピング】

https://www.osakamiyage-akanemaru.jp/

◆『みるく饅頭かぶきもん』

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