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人々よ、自分の祖国を取り戻せ! (by ふたこわたる)

涙が止まらない。スタンディングロック続報。

2016.12.10 04:55


アメリカのノースダコタ州で、先住民を中心としたパイプライン建設をめぐる抗議活動が展開されていました。ご存知の方もいるかと思います。


「命の水を守れ。」


パイプライン建設によって彼らの居留地の水源が汚染される可能性があり、座込みで抗議活動が1年くらい続いていて、マスメディアには取り上げられないまま、でも世界中の共感する人たちにそのメッセージが届いていきました。


そして、スタンディングロックという土地にFacebookで世界中から「チェックイン」することで、抗議の列に加わる、というこれまでにないムーブメントも起こりました。

さらにここには、アメリカの退役軍人なども多数参加することになった。




***

僕はこの動きを、歴史的なものになりうるぞと思って見守っていました。

多国籍企業の台頭によって、国家がいまや崩壊しています。国境が無意味になり、政府が相対的に力を失っている。


でも国境線がなくなっていっている理由は、経済的な欲望だけではない。 


僕らは日本にいながら(または別のどこかにいながら)、水を守って立ち上がる先住民を応援することができるようにもなってきた。

日本にいながら、アマゾンを守る列に加わり、チベットの虐殺に反対する列に加わり、アメリカの市民と一緒にTPPに反対する声を上げることができる時代が始まっているのでした。


人の願いと祈りが、世界規模でより確かにつながる時代が始まっていると感じるのです。


そして、このパイプラインのルートが正式に却下されたんですよ。つい先日。


***

ちょっとしゃべりすぎました。

この記事のメインはそこじゃないの。

そのスタンディングロックでは、他にも歴史的な事件が起こりました。


初めてアメリカ大陸に白人の移民団が到着した時、最初の冬に全滅しかけたところを、インディアンに助けられ、作物の育て方から何から生きる術を教わって、翌年の秋の収穫の時に生き延びられたことを感謝したのが、サンクスギビングデーの始まり。


その後、その歴史はほとんど忘れられて、北米先住民は白人の入植後に9割がた死んだと言われています。持ち込まれた病気と、虐殺によって。


縁あってインディアンを自分の先祖のように感じている僕としては、もうこの歴史がね、痛すぎて。


でもね今回、インディアンに対して、退役軍人がこれまでの虐殺を詫び、それが聞かれる、といセレモニーが行われたのでした。


こちらの記事と、その動画、是非ご覧ください。


謝罪のセレモニーでのウェスリー・クラーク・ジュニア氏の声明:

「私たちの多く、特に私はあなた方を長年に渡り苦しめてきた部隊の出身です。

私たちがやってきました。私たちがあなた方と戦いました。

私たちがあなた方の土地を奪いました。

私たちは協定に署名し、私たちがそれを破りました。

私たちはあなた方の神聖な丘からミネラルを盗みました。

私たちは私たちの大統領の名前の下、あなた方の聖なる山を爆破しました。

私たちはあなた方の土地をもっと奪った後、

あなた方の子供を奪い取り、あなた方に言語を押し付けようとし、神が、クリエイターがあなた方に与えた言葉を私たちは消し去ろうとしました。

私たちはあなた方に敬意を払わず、あなた方の地球を汚染しました。

私たちは多くの方法であなた方を傷つけましたが、私たちはここに謝罪にきました。

申し訳ありませんでした。

私たちはあなた方に仕え、あなた方の許しを請います」