鳥にも人にも(キビタキ)
5月9日の事です。
前日に思い立ち、戸隠森林植物園に行ってみました。
高速道路を使えば、2時間ほどで到着します。
植物園に着いて早々、様々な野鳥の声が聴こえます。
「ピョーピョーピョ―」、アオゲラの鳴き声です。
「ポッポッポッポ・・」、見た事は無いけれど、ツツドリでしょうか。
「オー、アオー・・・」、アオバトもいるようです。
期待に胸を膨らませながら園内に進みました。
入り口傍にある池(みどりが池)では、キンクロハジロ、カルガモ、カイツブリがいました。
まだ木々は芽吹いて間もないため、とても見通しが良く、ノジコらしき鳥を見かけました。
さらに進んで湿地帯の散策路を進むと、綺麗に咲いたミズバショウの中でアカハラを見つけました。
様々な野鳥に出会えましたが、中でも観察頻度が高かったのがキビタキ♂とコサメビタキでした。
特にキビタキは複数の場所で出会い、様々なシチュエーションで撮影できたので楽しかったです。
一番のお気に入りは、繁みの間から10m以内でコッソリと撮影できた最後の画像です。
戸隠森林植物園では、何人ものカメラマンに出会いました。
会釈ですれ違う人、挨拶を交わす人、野鳥の情報交換をする人など様々です。
ある時、私がキビタキ♂を撮影していると、私の前後にカメラを持った人が集まってきました。
あまり近付くとキビタキに逃げられてしまうと心配でしたが、絶妙な距離を保っていました。
前に陣取った人はベテランなのかもしれません。
と、皆がカメラを構える傍を堂々と通り過ぎるカメラマンがいました。
キビタキは飛んで逃げてしまい、ため息をつく人もいました。
おそらく、通り過ぎたカメラマンの撮影対象は野鳥ではなく、風景や花なのでしょう。
散策路の幅は広くはないので、2人が横に並ぶとあまり余裕がありません。
皆、三脚は使用しない手持ちスタイルでしたが、数分は立ち止まっていました。
その方にとっては、散策路に留まっていた私達は邪魔であったのかもしれません。
ミズバショウが多く咲く時期のため、ハイキング等で訪れる方も多いです。
撮影マナーについては各々の意見もあるでしょうが、お互いを気遣う事が大切です。
「観察させて頂く」「撮影させて頂く」と、鳥にも人にも思いながら続けようと思います。
~おまけ~
ミズバショウの中のアカハラ♂。
前を歩いていたハイキング中の親子から「あれは何の鳥ですか」と尋ねられて気付きました。
その傍にはアカゲラも降り立っていましたが、そちらには撮影前に逃げられてしまいました。