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Les McKeown of Bay City Rollers

2021.05.14 21:15

いま私はこの文章を出先から書いています。…とってもとっても衝撃的で悲しいニュースが飛び込んできたのは私が家を出た、まさにその当日の深夜のことでした。本当でしたらラジオを通じて特集やメッセージを…と考えるところですが、事情によりそれが不可能なため、こうして私の今の気持ちをブログで投稿することにしました。


このことで一番考えたのはレスリーを苦しめた依存症のことでした。皆さんご存知のように新型コロナでエンタメ業界は多大な影響を受けています。よく知られている俳優さんアーティストさんなどの訃報にショックを受けた方も多いと思います。それだけでなく地道に活動されてたたくさんの同業の方々も同じように影響を受け、少なくない方々が命を落としたり病んだりされています。

こういった職業の方は精神的にも経済的にも微妙な部分を渡り歩きながらバランスを取り、なんとか活動できてる方が多いです。そういったことで「表現」できている職業だからですね。なのでこういった事態に陥るとバランスを崩される方が多いのです。

ライブや公演中止で落ち込むだけでなく、今までは練習やライブツアー活動で表に出てるから、なんとか自分を保っていたのを、それが不可能になりステイホームで外に出なくなると一気に症状は悪化していきます。


色んなお話やインタビューなどでかつてのレスリーも大変だったと知っています。でもそれは過去の話で、もう周りや本人の力でなんとか克服できたのだと信じていました。でもこうして悲しいことが起こってしまいました。周りのアーティストさんが大変でも「でもレスリーは克服できたんだし家族もいるのだし」そういうこととは無縁である、ちゃんと頑張って生きていてくれてる。そしてまた私達の前に登場してたくさん歌を歌ってくれる、そう信じていました。


この1年間、彼がどのような生活をしていたのかわかりません。でもライブで歌い続けることが彼の仕事であり生きがいだったとしたら、それが奪われたこの1年間がどれだけつらかったか。それが今回のことに繋がったのだとしたら。あのレスリーでさえこんなことになってしまった…。そのショックは私にとって計り知れないものでした。


はっきり言って未だにこのことは信じられないのです。レスリーが居なくなるなんてこと考えたこともないのです。それだけに今回の出来事はとっても重いのです。みんな辛いけど、彼の分も頑張って生きていかないとならない。彼からもらったたくさんの素敵なものを無駄にしないよう私達は生きていかなければならない。それが恩返しだと。そのように思っています。


私が長崎から戻ってきた年にレスリーの来日が復活したんですよね。偶然でしたがまた再会できて、同じ時代を生きることが出来て、この目で身体で彼の活動を感じることが出来て、本当に幸せでした。ありがとう。