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中村鏡とクック25cm望遠鏡

1938年(昭和13)の惑星スケッチ(2)

2021.05.16 06:09

 今回ご紹介するのは、坂上務(さかのうえつとむ、1921-2018)氏です。

 坂上氏は鹿児島県出身。九大教授(農学部、後に名誉教授)、東亜天文学会会長、せんだい宇宙館名誉館長などを歴任されました。気象学と天文学の境界領域を研究され、「星空を楽しむための気象学」「暦と星座のはじまり」等の著書を残されました。1941年(昭和16)9月21日の台湾富貴角の皆既日食に、最年少のアマチュア天文家として、山本一清氏らと共に参加しました。

 この著書を出版されたのは、坂上氏が84歳の時になります。

(参考文献)

日本アマチュア天文史,日本アマチュア天文史編纂会,恒星社厚生閣,1987,P78

星空を楽しむための気象学,坂上務,河出書房新社,2005

(写真は伊達英太郎氏天文写真帖より、資料は全て伊達英太郎氏保管)