Summicron 50/2 4th貰った話
久々にカメラ関連話題
突然だが、
もっとも優れた50mmレンズとは何だろうか
販売価格がレンズのスペックと比例するのであれば、それは間違いなくNoctilux 50mm f0.95であろう
しかし、それは本当に優れているのだろうか
今日は「スペック」は「良さ」では無いと身をもって感じたSummicron 50mm f2 4thを手に入れた話をダラダラと書いていこうと思う
さて、ひょんな事からズミクロン50を手に入れた
私はSummilux50をメインで使用している
↑Voigtländer Bessa TとSummilux 50 ASPH
が先日とある知人が要修理の傷を入れてしまい、買取って貰う事に、
が、LUX50を即金で支払えるほどの手持ちはないので知人が使用しているズミクロン50と追金という形で決着した
さて、ズミルックスは我が元から旅立った訳だが、新しいレンズがやってきた
(タイトル詐欺は申し訳ないと思ってる)
さて、Summicron 50mm f2は第4世代
変形ガウス型で4郡6枚
第3世代と同じレンズ構成だがフード内蔵式になった事で45g重量増加し240gとなった
6bitコード搭載の現行レンズ
実はこのレンズは以前レビューをしている
その時の記事はこちら
やや重複する部分もあるだろうが許してほしい
前回のレビューで超スタンダードレンズと総評しているがそれは今でも変わらない
Leica M10との相性も良い
可もなく不可もない、非常に持ちやすい
Summicronは50mmでf2の構成で小型軽量
Summilux 50mm比で100gほど軽く、1cmほど短い
1979年の基本設計から現在に至るまで販売が続けられているロングセラーモデルで、
ピントのキレも良く、安定したコントラストと解像度を誇る
内蔵式フード
知ってはいたが、Summicronはフード内蔵式なのでフードを入れ替えて遊ぶことができない
この様に伸縮式のフードを内蔵している
ロック機構は無いのでちょっとぶつけるとすぐに動いてしまう
(そもそもこのフードが効果あるのかは別の話)
しかし39mmのネジが切ってあるのでフードを後付けして遊ぶ事はできる
とりあえずAmazonで39mmのメタルフードを注文した
しかし何だか不恰好
「39mm」という刻印も悪目立ちしている
やはりスタイル的に外付けフードが似合わないと思うし、性能的には内蔵フードとほぼ一緒なので特に意味はなさそう
↑全長がだいぶ長くなってしまうし先が細くなっているレンズには似合わないのかも
作例
まずこちらはf4の写真
そしてシリンダー付近の拡大
中央付近の解像度については1mmも文句ない
そして画面の右上の拡大写真
トップブリッジ周りのディテール、シャープネスも十分だと思う
適当にバイクx人物の写真
いずれも絞り開放
開放だとやや周辺減光がキツい
1枚目のカラー写真
フレームやフォーク付近にパープルフリンジが確認できる
お次はKenkoのBLACK Mist No.1を装着
先程のフードは躯体の内側にも39mmのネジが切ってあるので39→42mmのステップアップリングを使ってフィルターを装着
特にケラれる事もなく撮影できた
ステップアップリングを使ってフィルターを装着すると本当に不格好なのでまだフードで隠せているだけありがたい
場所は雨上がりの目黒付近
フレーミングは16:9意識
カメラのモニター上下を黒パーマセルで塞ぎ、Lvで構図を決めて撮ってみる
次はスマホアプリ(VSCO)で色味調整&トリミング
余白があると写真の見方が変わるのは面白いよね
写真学生時代、ゼミの先生に「作品は余白や額装含めた展示ベース」で考えろってよく言われた
Kenkoのブラックミストは1/1と1/2の2種類あってより効果が顕著な方を選んでみた
小雨が降っていた事も相まって光源は凄い事になってる
話変わって謝罪タイム
何の参考にもなっていない写真で申し訳ない
レンズレビューでソフトフィルター使うとは何事か
本来レンズの作例ならそのレンズが持っている個性を引き出す写真が良いとされているが、どうしてもありきたりな写真になってしまうというか、私が撮影するとSNSにおいて大量生産大量消費されている写真になりやすい
特に花の写真
たしかに中心解像度や周辺の画質、色ノリ、背景ボケや前ボケなどレンズの特徴を掴みやすい
だけど私は1mmも面白いと思えない、流し目で見てしまうのが悪いところ
レンズレビュー記事の作例写真に個性を落とし込むのは異常に難しい
レッドスケール化
イエローの指標を削り赤いインクを流し込んだ
恒例のライティング解説
こちらの写真
セットはこんな感じ
両サイドにアートレを垂らして
グリッド付きのストロボを当てている
↑カメラはスタンドに固定、後処理で消している
背景は成り行きのグレー
雑な説明文と対応したライトを加えるとこんな感じ
背景用でもアートレを使用しているが、真後ろから1灯(グリッド付き)用意すれば背景にハイライトを入れられる
↑この場合は赤印の「フロント用ライト」を使わないでカメラ上にレフ板を置き、ロゴやレンズのディティールを出していく
まとめ
確かにSummiluxを使っていたときは絞り開放を選択することが非常に多かった
しかし、Summicronを使っているとf4〜f5.6あたりを使うことが多くなった
今思えばSummiluxにf1.4で撮らされていた被写体は多かった
「自分が撮りたいから撮るのではなく、Summiluxが得意な被写体だから撮る」
みたいな
そして、背景がボケて「写真らしい写真」になっている写真を量産した
それらは、自分が目を向けたものと撮れた写真のギャップを感じることがある
なぜかカメラを初めて間もない頃を思い出した
初めて買った単焦点レンズはSIGMAの30mm f1.4
通称・ダカフェレンズ
ダカフェ日記というネット上で有名なサイトがあり、何気ない日常のスナップを文章とともに綴った日記である
その著者の使用しているレンズがSIGMAの35mm f1.4だった
キットレンズしか持っていなかった私は被写界深度の浅さ、明るさに魅了され、
f1.4でしか撮影しなくなる
限りなく日の丸構図で背景はハイライトに溶け気味でボケボケ
そんな写真を量産する中学生時代だった
Summiluxを買った時も「絞るのは勿体ない」と無意識に思い込んでいたのだろう
お陰で撮影する写真はほとんど開放
スタジオでストロボを使用する時ぐらいでしか絞らなかった始末
ISO感度は低い方が良い考え方は変わりないが、
Summicronを使い出してから、ISO感度を多少犠牲にしても被写体に応じた適切な絞りを選択するようになった
私なりにスナップ撮影の手法が変化しつつあるのかもしれない
これからSummicronは末永く付き合っていくレンズだと思う
大切に使っていきたい
(直ぐ売ったらごめん)