子どもには見えるもの・大人には見えないもの
先日の子どものレッスンでの反省。
前回のレッスンで問題集の問題を解いたので、それをノートに清書する宿題を出していました。
宿題の確認をするときに、おかしなところにコンマがついていることに気付きました。内心、ちょっと待てよと思い、コンマとピリオドの意味をおさらいしたところ、きちんと使い方は理解しているようでしたので、ますます私の頭の中はハテナだらけになりました。
私「ここってコンマいらないよね〜?」
Aちゃん「うーん。でもさ、本(問題集)に書いてあったわけ。」
私「いや、そんなのなかったはずよ。」
という問答を繰り返しながら、いや、まさかと思って問題集を見ると、このように書かれていました。
① I ( am, are, is ) fifteen years old. (前回、amを選んで、○をつけていた)
これを見た彼女は、" I am, fifteen years old. " と書いていたという訳なのです。
そうだよね。選択肢の区切りコンマなのか、文に必要なコンマなのか紛らわしいよね。とぶつぶつ言いながらも、その子がそこにコンマを書いたことにひどく納得してしまうとともに、彼女の洞察力に感心しました。
というのは、その子は、英語という新しい世界に足を踏み入れ、初めてづくしのことを吸収している状態にあること、つまり、すべてのことに目も耳も配りながら、真剣に英語に向き合っているということに気付かされたからです。そして、私自身、その小さなコンマに全く気がついていなかったのだということに、なんだかショックを受けたような気分にもなりました。
レッスンするとき、特に子どものレッスンのときには、時には自分が初めて習ったときの気持ちを思い出しながら、初めて見聞きするものに対して、どのように感じるのかを考えて進めるように気をつけています。自分が慣れてしまって何でもなくなってしまったものでも、初めてのときは難しかったり、楽しく思えなかったりするかもしれないからです。
ですが、今回のことで、私もまだまだだなと思い知らされました。受けた質問の鋭さにビックリすることも多々ありますし、これで完璧という教え方を習得するには、いつまでも終着点はないようです。
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