阪田 知樹 (日本)- Piano 2021
2021.05.13 10:30
エリザベートコンクール、セミファイナル。
3人の日本人のうちの一人、阪田 知樹さん。この人も知りませんでした。
最初にモーツァルトのコンチェルトを弾かれて、あ、モーツァルトの得意な人なのかなと思いました。あのモーツァルトの強引転調というのでしょうか、急カーブの和音の音の出し方がすーごくよくって聞き入りました。
そしたら、その次の現代曲、ドビュッシーもそれぞれの色が出てきて、そして最後のリストのソナタ h-mollは圧巻というのでしょうか。けして暴力的にならず、その不吉さ、強引さ、美しさ、無機質さをしっかりと語る落ち着いた演奏でした。
いや、ほんとにこれでも日本人かと思うような演奏です。
この人は、そう言っては失礼ですが、ぼうっとした風貌でぱっとみそれほど美男子でないけど、すごい大物な感じがしました。