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文霊 〜フミダマ〜

vol.5【リリック・韻】言葉を紡ぐ練習

2016.12.12 13:36

各地、イルミネーションの綺麗な季節になりました。


前回、ボキャブラリーを増やす練習として幾つかのゲーム方式を提案しました。

その延長と応用で「リリック探しゲーム」があります。ゲーム方式は山手線ゲーム方式でも、ラリーゲーム方式でも構いません。


ラップミュージックは、歌詞の文節の締めを同型単語や同音単語で締めるというルールですね。

その単語を絡めて文節、文節の中で表現を組み立てます。


画像の「イルミネーション」は、その基礎作りにも最適な単語の一つです。

イルミネーションと同型単語、同音単語と言えば…


アニメーション

ステーション

エモーション

グローバリゼーション

オーガニゼーション…etc


とありますね。


ここで補足です。

実はラップの歌詞を作る時、個人的には英語より日本語の方がそのリリック探しは広がりを感じています。

例えば…


よくロマンティックな歌詞に使用される単語「ナイト(Night)」があります。

これと同型単語や同音単語を探してみます。


タイト

ファイト

ライト

ブライト

ダイナマイト


などとありますが…

これを英語限定だけでなく日本語でも探すとなると…


「早く行かないと」

「運命の赤い糸」


などと広がりを持つのです。


リリック探しゲームは単純に

ボキャブラリーを増やすだけではありません。

リリック探しゲームは、やがてその材料を基に言葉を綴り、最後には「韻」を掴む出発点です。


もちろん普段、韻を踏む文章などはそうありません。小説もエッセイも、ドキュメントやビジネス文書にも不要です。


しかし日本には古来より短歌、俳句や川柳と、独特のリズムを持つ短文がありますよね。馴染みはあるはずなのです。向いている文章があるのです。

韻を掴む文作に覚醒すれば、以下の様な文章カテゴリーの時に役に立ちます。

①詩1→文学的ポエム

②詩2→歌詞

③標語・格言

④商品を販売する人にとって、

「キャッチコピー」


特に④は、商品にPOPを添付する時など効果を発揮します。

POPは販売員の代わりと言います。レンタルビデオやCDショップでは割と長文で書いてありますが、

ベストフレーズは20文字以内で一息に読み上げる事ができ、かつ印象に強く残る物とされてます。

これも個人的に史上最高傑作は

やめられない  止まらない  かっぱえびせん

だと思っています。

ね?これ、韻も踏んでいるでしょ?

しかもシンプル。


さて。

冒頭のイルミネーションに話を戻します。

リリック材料となりそうな同型単語を挙げました。「ション」絡みの単語ですね。

アニメーション

ステーション

エモーション

グローバリゼーション

オーガニゼーション


これらの材料で即席ポエムを作ってみます。


画像は渋谷の「青の洞窟」です。


まず材料を整理しましょう。

自分にとってはどう考えてもグローバリゼーション、オーガニゼーションは使えそうにもありません。

アニメーションも一見使えそうにはなさげですが、そこは工夫次第です。


一人降り立つ  凍えたステーション
人の群れはまるで流れるアニメーション
あてもなく彷徨い  気付けば青いイルミネーション
心の隙間に  静かに芽生えた甘いエモーション


他にもイリュージョンなども使えそうですね。「ション」絡みではありませんが。

これでリリックは成立しているので、使おうと思えば詞先でラップの曲にも使えるのです。(※詞先→曲を作る時、詞を先に作る事)


こんな引出しを作る為にも、応用練習としてvol.4の「ウケなくてもいい、駄洒落を即興で作るラリーゲーム」も案外役に立つ物です。