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高校生が作成した布絵本が、JICAを通してアフリカ・ガーナのろう学校の子供たちのもとへ。子供たちの喜ぶ顔が楽しみですね!

2016.12.13 01:52

智弁学園高校(五條市)の生徒らが家庭科の授業の一環で作った布絵本が、国際協力機構(JICA)を通じて西アフリカ・ガーナのろう学校の子供たちに贈られることになった。

10作品が来年2月には現地に届く予定だ。

一針一針に思いを込めた生徒たちは「学ぶ楽しさを知り、笑顔になってほしい」と願う。

布絵本作りは、2年前に赴任した家庭科の元根年光代(とみよ)講師の授業で取り組んでいる。

1年生が5~6人の班ごとに製作し、大きさは縦25センチ、横30センチ。

1人数ページずつを担当し、色とりどりのフェルトなどを縫い合わせて完成させる。

元根講師も「手先が器用」と感心する出来栄え。

昨年は地元の保育園に寄贈して好評で、2回目の今年は教育機会が限られた発展途上国の子供に贈ることにした。

内容は童話絵本「スイミー」を題材にしたり、英単語や数字と絵を連動させた教科書風にしたりと幅広い。星やりんご、ハートをあしらうなど子供が親しみやすいよう工夫している。

製作に携わった今西皐月さん(17)は「どうしたら現地の子供たちに好奇心を持って読んでもらえるか皆で真剣に考えた」と話す。

寄贈はJICAの「『世界の笑顔のために』プログラム」を通じて行う。

教育、スポーツ、福祉などに関わる品物を派遣中のボランティアに託す仕組みで、布絵本はガーナにいる県出身の青年海外協力隊員の手で現地のろう学校に届けられる。

JICAのプログラムは例年春秋の2回募集。

問い合わせはJICA青年海外協力隊事務局(03・5226・9196)。

布絵本 学び笑顔に 五條・智弁学園高生ら製作 JICA通じ、ガーナの子供らへ /奈良