宇宙がオレンジで満ちるとき。
Naoyaです。
宇宙と聞くと何を連想するでしょうか。とてつもなく壮大なものであるとか、どこか漠然としたものであるとか、つかみどころのないものとして捉える人も少なくないでしょう。現実的な人であれば、宇宙飛行士や宇宙船、NASAのことを思い出すかもしれません。惑星や星座のヴィジュアル、占星術、プラネタリウム、あるいは幻想的な光景。スピリチュアルに傾倒しすぎて度を超えてしまうと、途端に怪しいニュアンスや胡散臭さを帯び始めてしまうかもしれません。宇宙という言葉や概念は、使い方によって超現実にもなるし、ファンタジーや妄想みたいなものにもなるでしょう。
森羅万象という言葉を英語にすると universe となります。森羅とは樹木が限りなく茂り並ぶさまを意味し、万象とはあらゆる事象や現象を意味しています。目に見えるものと見えないものの共存、あるいは物質世界と精神世界による綾取りのように、幾つもの糸が絡み合ってでき上がった存在が宇宙というものです。
京都の鞍馬寺、奈良の玉置神社、天河大弁財天社のある天川村など、僕が宇宙を感じる場所は色々とありますが、僕にとっての一番身近な宇宙は自分自身の肉体、そして精神です。肉体はとても現実的な肉の塊ですが、精神的な領域とは境目がなくグラデーションで繋がっています。壮大な宇宙のちっぽけな欠片のようなもの。
最近、お世話になっている整体の先生と久しぶりに話したとき、体に不具合が起きているかをチェックする新たな運動を教えてくれました。運動というか、ちょっとした動作。それをやって違和感を感じたら、不具合が起きているのだそうです。で、その気持ち悪さや違和感をしっかり体感で覚えておくことが大事で、それを覚えておくだけで、自分で不具合の予兆がつかめるようになるとのことでした。
今までの人生で巡り会い、僕に知恵を授けてくれる素晴らしい師匠のような存在の人たちは、まず「これをやってみて」ということしか伝えず、あとは僕自身がやってみて、自分の肉体や精神が何をどう感じるのかをよく観察して、フィードバックするという流れがほとんどです。僕の師匠のような人たちは共通して、そのメソッドはその人の中にある形のないエッセンスのような感覚的なもので、きっちりとマニュアル化されていない上に、明確な言葉で伝えられることもありません。だから、伝えられたことを僕が聞き取って自分の中で言語化して、落とし込むしかありません。自問自答と試行錯誤。でも、そういうやり方の方が自分の感覚を鋭く研ぎ澄ますことができるんです。そして何より、僕の解釈もほとんど外れたことがありません。晴明神社の宮司さんから以前いただいたお告げのひとつに、「あなたの勉強は本を読むことじゃない」というものがありました。師匠のような存在の人からの学びはまさにそんな感じ。
今日は二十四節気の8番目、小満(しょうまん)です。ますます陽気がよくなってきて、万物が次第に成長して天地に満ち始める頃。今日から十二星座の双子座シーズンの始まりでもあります。
整体の先生からのアドヴァイスに従って、言われたことはすべて実践しています。こういうところはかなり真面目。オレンジ色をふんだんに意識したセルフヒーリングと調律。僕がチョイスしたアロマは、スウィートオレンジにプチグレン、フランキンセンスのブレンド。オレンジって鎮静と高揚の両方の作用があるオイルなので、感情のバランスを取るのに打ってつけ。体の循環もサポートしてくれます。
開放的な空気に満ちた時期ではあるものの、今は大々的に旅に出ることができないからこそ、自分という宇宙に耳を傾けて内観して、自分自身を満たすことに専念しています。