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喜んでくれると思ったのに!仕事における親切と迷惑の違い

2022.02.08 10:16

何も言わないでも思った通りのことをしてくれたら

それほどやり易いことはないですよね。


でも、仕事ではあまりそのような機会はありません。


仕事で相手が喜んでくれることは何だろう?

お客様にせよ社内のメンバーにせよ

余計な負担を軽減することは一つ挙げられます。


では、余計なコミュニケーションを

減らして先読みをしてどんどん進めておこう!

たまたま上手くいけば評価してもらえますが、上手くいかないと負担をむしろ増やしてしまいます。


「この方がお得だと思って」

「この方が良いと思って」


だいたいこのフレーズは勝手に進めてしまって怒られている場合に登場するのではないでしょうか?


一般的には確かに良いのかもしれませんが必ず誰にとっても良いわけではなく

大前提の条件などが全く考慮されていない場合には相手は困ってしまいます。


より良い提案をしたいから、お客様の予想を超える提案をする!と意識して頑張る営業マンは多いですが

本来求められている条件を無視してしまうと

それはただの空回りで

一度説明をした要件を理解していないと思われてしまいます。


そうなってしまうと、失注してしまうか

優しい人である場合はもう一度説明をしてくれますが、その「もう一度」に本来やるべきことの答えがあります。


自分はこう思うから~と主観で進めてしまう人はこういった場合以外でも上手くいかないことが多いですが

相手ありきの仕事の場合は内容や時間含め相手の求める条件があって話が始まります。

(進むのはその条件を聞いてからです)


相手の視点で作った条件を実現させるために最適な方法を提案するのがまずしなければいけない仕事で

そのうえで初めて自身の経験や相手にない視点から+αを提案することが出来ます。


条件通りの内容とそれ以上に良いと思う自身の提案が

両方揃って初めて相手は比較をして判断が出来ます。


話が早いね!と言ってもらえるのもそのような状況を揃えられる場合です。


客観的により良い内容と要望通りの内容を比較して

より良い選択が出来るようにしてあげられれば

それは「親切」です。


相手の要望を無視して自分が良いと思った内容だけを提案すると

そもそもお願いした内容が反映されていないので相手の負担を増やしてしまう

それが「迷惑」です。


その自分自身で考えたより良い内容は親切にせよ迷惑にせよ同じで

「頼まれた仕事を頼まれた通りにやる」という基本を大切にするかしないかだけでそのように大きく違ってしまうという話です。


依頼をする側もしっかりと伝えて仕事をしてもらうことが仕事だと言いますが

何度伝えてもコントロールが出来ない人とは仕事をしたくないですし

案件をお願いしても長期的に振り回されてしまう可能性が見えてしまえばお願いはしません。


先読みが得意だけど上手くいかない場合などは

先読みだけではなく

本来着手しなければいけない工程を飛ばしてしまっていることが多いですので

自己解釈をせずにしっかり確認をした上で

任せられた仕事はしっかりと見落とさないことを意識してみてください。


先が見えていて自分自身にとっては無駄だと思っていても、相手にとっては必要なこともあります。

その理由をしっかり説明出来たり、普段のコミュニケーションで相手がわかってくれている状況であっても、最低限の条件を飛ばしてはいけません。


上記のような任された仕事の意義は、思った方向に持っていきたいとしても

判断をするための基本になるものが存在して

それがあって初めて提案が出来たと言えます。


言われた仕事だけをしていると

そこで立ち止まってしまいますが

「まずは言われたことをやる」ことの意義はここにあります。

言われたこと、自分が良いと思うこと

どちらかということではなく

両立して意味があります。


先読み以外での話になりますと

伝える側も確認をする側もそうですが

相手がわかる内容で伝えないと伝わらずに

専門用語満載であればそれも負担になりますし

一番良くないと言われるのは社内だけで使われる用語や業界特有の表現を沢山使うことです。


伝える気がないなと思われてしまったら、どんなに内容が素晴らしくても受け取ってくれません。

それこそ時間という意味で迷惑になってしまいます。


この場合は誰でもわかる内容での表現が大前提で

そのうえで

相手の環境に落とし込んでよりわかりやすくしてあげることが親切です。


共通して、自己満足で仕事をしてしまうと相手にとっては負担になってしまうことが多く

本来は結果が出て評価をされることに満足するべきで

過程での表現など結果が出る前に満足を得ようとしては悪手です。


それこそ結果が出ませんので本来目指すべきものを見失ってしまいます。


信用できないと言われてしまう場合も

信用されるために背伸びをした結果かもしれません。


面接でもそうです、質問の内容を勝手に解釈して先の返答をしてしまったら

面接官からしたら知りたいことは聞けていません。

面接官が全くわからない表現を沢山使っても、自分の理解とは裏腹に伝えたいように伝わっていません。

そうなると良い結果はあまりでないでしょう。


今出来ることで自分だけの視点ではなく相手のコースも確認しながら目指すべき場所を目指すこと

が大切です。


今回は仕事で失敗してしまうことが多い

「自分にとっては良い仕事をした」という意識の落とし穴を紹介しました。