鯉のぼり
”屋根より高い鯉のぼり~♪”5月5日はこどもの日でした。
私が子どもの頃、家には弟がいたため、毎年5月になると鎧かぶとや刀、そして鯉のぼりが立てられました。
鯉のぼりって宗教行事?何か宗教的意味があるの?いえいえそんなことはありません。鯉のぼりは、さかのぼれば中国の神話や伝説に登場する龍が関係してくるともいわれています。日本でも鯉は立身出世の象徴、さらに鯉はとても生命力があり大きくて、丈夫できれいな川以外でも生きていくことができるため、子どもに強くたくましく育って欲しいという願いがこめられています。ただ、矢車と吹き流しには魔よけと縁起かつぎの意味があります。でも、クリスチャンには魔よけなんていらないし、縁起かつぎなんてしません。じゃあクリスチャンは鯉のぼりを上げてはいけないの?そんなことありません。ただ、ちょっと矢車や吹き流しが気になる方は工夫しましょう。
吉持章先生が平和台恵教会の牧師で林先生がその伝道師だった頃、信徒の若いご夫妻に男の子が誕生しました。それを聞いたおじいちゃん(クリスチャンではない)が大喜びででっかい鯉のぼりを送ってきました。そして5月におじいちゃんは孫と鯉のぼりを見に、楽しみにやって来ます。
ご夫妻「先生、クリスチャンは鯉のぼり上げて大丈夫ですか?」
吉持師「いいですよ~、上げなさい上げなさい。」
ご夫妻「でも、吹き流しには魔よけとかの意味があるんですよね」
吉持師「それじゃあ、吹き流しに大きな字で『強くあれ、雄々しくあれ(聖書)』と
書いて上げなさい」
はたして、おじいちゃんは孫とその鯉のぼりを見て大感激して帰って行ったそうです。
吉持先生が常々おっしゃっていたのは「イエス様は裸でお生まれになった。だから、それぞれの国の文化という布でくるめばよい」ということでした。
林明信家にも男の子がいましたから、鯉のぼりがありました。聖書に、イエス様が五つのパンと二匹の魚で5千人にごはんを食べさせた記事があるので、わが家の鯉のぼりは矢車の代わりに十字架とパンが五個、そして鯉のぼりは二匹でした。これぞまさしく「五つのパンと二匹の魚」!
それを神学校の家族寮の部屋の窓から外へ突き出して「ヤソのぼり~」などと言って飾っていたものです。