たまには、真面目な話(笑)
契約先の一つで、久しぶりにミーティング
基本3ヶ月事に行っているが、今回はイレギュラーの半年ぶりの開催だった
集まったメンバーは、米社の日本法人の社長や、一部上場会社の常務、個人経営の社長、中小企業の社長に、契約先の社長、私の6名
本来のテーマがずれ、ゼロカーボン、カーボンニュートラルの話になった。
海外のある資源会社が、石炭から撤退!
石炭は、原燃料としては経済的に優れている素材だけど、還元剤としても優秀で酸化物から、酸素を取り除く際に使われるが、二酸化炭素が出てしまう。
国の基礎であるインフラを支える鉄とセメントは、基礎素材と言われ、かつては、「鉄は国家なり」と言われるくらい重要な素材だった
しかし、その鉄と、セメントは、生産時に大量の二酸化炭素を放出する産業だ!
鉄は生産量の2倍、セメントは、生産量と同量の二酸化炭素を放出するからだ
ところが驚くべき出来事が起こった!
高炉メーカーである日本製鉄が、ゼロカーボンを打ち出したのだ。コークス(炭素)を使わず、水素を使った水素還元製鉄の実現を目指すと言ったのだ
ただし、この技術は非常に難しい
コークスを還元剤として使えば発熱反応なので、原料である鉄鉱石が溶ける温度以上に達するが、水素還元は、吸熱反応と言って、逆に熱を奪う。
つまり、鉄鉱石が溶ける温度まで上がりにくくなるからだ。
また、日本製鉄は、これまで敵視していた電炉(電気炉)を導入する
電炉は、スクラップ(鉄くず)を原料に、電極に電流を流して、火花を飛ばしてスクラップを溶かし、鉄をリサイクルする
ところが、電炉で使用する電極は、原料は石油系と、石炭系がある。日本製鉄が、コークスを使わなくなると、電極の原料が作れない。
石油系の原料は、電気自動車へのシフトによりガソリンの生産量が落ちる。船舶のディーゼルの使用は2020年から、世界で禁止となっている。このため、石油系の原料も作れなくなる
つまり、電炉による鉄のリサイクルは、二酸化炭素の発生量は抑えられるが、消耗品である電極の生産量が減れば、電炉によるリサイクルも限定的になってしまう
電炉の話になった事で、そもそも電力は、二酸化炭素を大量に出している産業だとなった。
再生エネルギーは、発電量は風任せ、天気任せで、不安定なので、ベース電源としては使えない。
石炭火力から、LNG火力にシフトしても、放出する二酸化炭素は減少するが、ゼロには、ならない
ヨーロッパのように地下に埋めるには、地震大国、火山大国の日本では難しい。
地下に二酸化炭素を貯蔵して、地震が起これば、断層から二酸化炭素が放出してしまう
結局のところ、ベース電源は原子力しかないとの話になった
東日本大震災前までは、原子力により水素を発生させ、水素社会を実現する構想が真実味が出てきたのだ
ここで、事実として世界で事故を起こした原子力発電所のタイプは全て沸騰水型(BWR)。
もう一方の加圧水型(PWR)は、世界中のどれも爆発事故を起こしていない。
東日本大震災で問題となったベントは、BWRだから原子炉内に溜まった放射線物質を放出しないと爆発するからだ。PWRはベントの必要性は本来ないのだから。
ということで、各社が打ち出しているゼロカーボンは、実現の可能性が低く、失敗する可能性が高いだろとなり、PWR型の原発が浮上し、水素社会に突入するだろとなった