「出羽鶴 純米吟醸 クラムボン」
「出羽鶴 純米吟醸 クラムボン」
(秋田清酒株式会社/秋田県大仙市)
しぼりたてのようなフレッシュさ、炭酸ガスがもたらす爽快感。舌の上で水面の泡のようなシュワシュワとした炭酸ガスを舌の上で感じられます。
これから暑くなる季節に、喉越しもよくサッパリしていて、心地よく飲める一本です。
クラムボンと言えば、宮沢賢治の童話『やまなし』に登場する印象的な存在です。
小学校の授業で、皆様も読みませんでしたか?習ってから何十年も経つのに、「クラムボンはかぷかぷわらったよ」と一節が思い出されます。
今日のお酒の、炭酸ガスが弾けるような儚さ。『やまなし』の水面や水中、幻想さを想起させ、ラベルや瓶の色合いにもストーリーを感じられます。
【価格】
720mℓ 1,760円 (税込)
【小川屋スタッフから】
特筆すべきは、このお酒に使われているお米「陸羽132号」でしょう。
宮沢賢治が生まれ育った1900年代は、東北地方、とりわけ岩手は冷害に襲われ、お米が育ちにくい状況でした。そんなとき、国内で初めて冷害に負けないよう交配されたのが「陸羽132号」だったのです。
宮沢賢治はこのお米の特性に目を開き、駆け回って栽培を推奨したのだとか。詩集『春と修羅』の「稲作挿話」にもこのお米が登場します。
ちなみに、「陸羽132号」が交配されたのは、秋田県花館村(現在の大仙市)にある農事試験場陸羽支場なんだそう。
秋田生まれのお米なんですね。
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お買い上げいただいた際もお伝えしますが、発泡性がありますので、瓶を振らないようにして、ゆっくりとガス抜きをして抜栓するようにしてください。
「クラムボン」は季節・数量限定酒のため、気になった方はお早めにお買い求めいただくようお願いいたします。
最後に、もうひとつ。
毎年ロンドンで開催される世界最大規模のワイン品評会「IWC(インターナショナルワインチャレンジ)」2021の結果が5月13日に発表されました。
そのSAKE部門、純米大吟醸の部で、秋田清酒さんの「刈穂 純米大吟醸 嘉永」がゴールドメダルを受賞されました。
さらにファンが増えるのでは……!?
誠におめでとうございます。