Mónica Mayer The Clothesline -introduction1-
2020年に行われたモニカ・メイヤーとのインタビューです。
introduction としてThe Clotheslineの紹介をしています。
こんにちは。私はモニカ・メイヤーです。私はメキシコ出身のフェミニストアーティストです。今回は、私のThe Clotheslineという作品について少しお話しします。
最初にコンテキストのイメージをいくつか共有してから、どのように進化したかの例をいくつかお話ししますね。
The Clotheslineは、1978年に私が初めて作ったもので、メキシコシティーでフェミニスト運動が始まったばかりの頃につくられました。
メキシコでの最初のデモに私も参加しました。デモで私が見えるでしょう。私の母は私のすぐ後ろにいます。抑圧に満ちた暴力的な時代でした。母は私がデモに行って警察に捕まるのではないかと心配していました。
インスタレーションやパフォーマンスや社会的に活動的な芸術作品を始めた頃です。
私は近代美術館に招かれて、このようなメディア(媒体)で活躍する若い芸術家の展覧会に参加しました。
その回の出展テーマは「シティ」。私はフェミニストアーティストとしてもっとも腹が立って、怒っていたことに取り組むことにしました。公共交通機関でのセクシュアル・ハラスメントと路上でのセクシャル・ハラスメントです。
メキシコ市では現在、地下鉄は男女に分かれています(女性専用車両がある)し、バスも痴漢や嫌がらせが多いので男女に分かれています。
1日に10人もの女性が「女性だから」という理由で殺されています。
暴力の多い状況の中で、私がやりたかったのは、暴力について話し始めることでした。
そこで「あなたは町のどこが嫌いですか。」ときくと、多くの人が「ハラスメントされるのが嫌だ」と答えました。
さらに「地下鉄で触られたりするのは嫌?」と具体的なことを聞き、
「嫌!!!!すごく嫌です!」
「外に出るのは怖いですか?」と続け、それらを書き出しました。
それはみんなが「ずっと感じていたけど、自分の他には誰も感じてないだろう」という問題を明らかにする方法でした。
私が二回目のThe Clotheslineを行なったのはアメリカで、アーティスト スザンヌ・レイシー(Suzanne Lacey )の「Making it Safe」というプロジェクトでした。それはこの地域のoceanparkから女性への暴力を減らすアートプロジェクトでした。
そして、その時TheClotheslineは完全に変身しました。
私はThe Clotheslineをヤシの木やポストの上の柱にぶら下げ、通りすがりの女性たちに尋ねました。
「都市を安全に、地域を安全にするために何ができるでしょうか。」
多くの女性が「その方法は近所付き合いにある」と言っていたり、女性が出てきて初めて近所同士お互いに話をすることもあったりするなど大変面白い経験でした。
それは、彼らが一緒にコミュニケーションをとり、戦略を見つけるためのツールだったのです。回答カードは他の人が読めるように公共図書館に掲示されました。
私がこのような儚いアートを始めたとき、繰り返し開催することはありませんでした。
しかし、何年もかけてアートワークが変わり、作品を復活させるというアイデアがうかびました。
2007年に非常に重要なフェミニスト展(ロサンゼルスで開催されたWACK:Art and the Feminist Revolution)のために招待されたのですが、当時はどう行えばいいいのかわかりませんでした。
そこで私は何年も前の前回の記録を掲示するだけにしました。
しかし、2009年にリアクティベーションがより強く起こり始め、フェミニズムもより大きな運動になり始めました。
メキシコのアメリカーナ大学でThe Clotheslineをもう一度やってほしいと頼まれたのですが、私が考えられるのは若いキュレーターたちが質問を考えて、それをそこに置いて様子を見ることだけでした。
地元のコミュニティとの関わりは抜きです。
彼らは男性であることと女性であることの利点を質問に設定しました。それもとても面白かったです。
「立ったままおしっこができる!」とか「木曜日にナイトクラブに行ける」「奢らなきゃいけない」などなど…しかし私は何かが物足りない感じがしていました。