テスト勉強の仕方スケジュール!いつ何をやればいいのかを徹底解説!
「テスト勉強ってどうやればいいんですか?」
そんな風な質問がLINEに来ることもあるので、改めて記しておこうと思った次第です。
元々、「勉強の辞書」にはこんな記載があります。まず定期テスト勉強法のくだり。
次に、テスト勉強に欠かせない学校ワークの活用法。
これらを時系列にまとめたものが冒頭の定期テスト勉強の仕方スケジュール表になります。もちろん人によってスケジュール感は異なるでしょうから「例」としてあります。改めて下にも置いておきますね。
テスト勉強の仕方スケジュール
さて、少しだけ説明をしておきたいと思います。
まずこのスケジュールの中で最も大切なものから。それは「普段の勉強」です。だから一つだけ少し離れたところに記載してあります。
普段の勉強
□学校の授業をきちんと受ける
□提出物を授業でやったところまで進める
□積み重ね科目の英数中心に勉強(予習もオッケー)
□「国語力」を鍛える
国語は、入試などで問われる「国語力を使う国語」と学校で問われる「暗記を伴う国語」に分けられる。初見の問題で相手の求めているものを返す力(=国語力)を磨いておこう。
これを疎かにしている限り、テストで高得点を取ることはまずあり得ません。また、仮にテスト勉強だけ頑張って高得点が取れたとしても、普段から努力することができていなければ、その結果にそんなに意味はありません。その先の入試や人生を見据えても、普段の努力が最も大切なのです。
さて、普段の勉強が英数中心と書いてありますがなぜでしょう。もちろん、人によっては「英語はもう余裕」なんて人もいるでしょうが、これはあくまでセオリーのお話です。
その理由は、「積み重ね科目だから」です。
積み重ね科目とは、前の内容がわかっていないと次の内容がわからないもののこと。例えば社会であれば縄文時代の知識が0でも江戸時代の勉強ができますが、積み重ね科目ではそうはいきません。九九ができないと割り算も正負の数も厳しいですよね。
もちろん、社会や理科でもその要素がある部分はあるのですが、英語と数学がその積み重ね量が多いので、普段は英数重視をオススメしています。時間があれば全科目毎日復習してもオッケーです。
国語の部分に注釈がありますが、個人的には、入試などで問われる国語と学校の定期テストで問われる国語(実力問題以外)は違うものだと解釈しています。後者は「桃太郎戦法」で点数を獲りにいくのがオススメです。
他にも基本となる勉強の仕方と心構えを載せておきましょう。
勉強の仕方
□まず問題を解く
□丸付けする(間違いや怪しい問題にチェック)
□チェックしたところを解説を読んで理解する
□もう一度解く(自力で解けるまでやる)
□時間をおいて何度もやる(もう大丈夫!となったらチェックを外していく)
新しい知識やスキルを得ることが勉強ですから、このプロセスが途中で止まってしまっては勉強になりません。ただ問題を解いて満足しないように。それはただのチェックに過ぎないのですから。
勉強の心構え
□自分にも相手にも嘘はつかない
□間違いを恐れない(間違いは成長をくれる宝物!)
□問題を解く(ただみているだけでは勉強にならない!)
□何度も繰り返すのが基本
□意味のない勉強はしない(↓参照。やっても成果の出ない行動をしているのはある意味ホラーです)
それではここから本格的なテスト勉強の始まりです。
一ヶ月前
□英数仕上げ初回
英語は、教科書の範囲を和訳し、それを見ながら英訳して教科書に戻れば ok。数学はワークを2周はして不明点をなくしておきたい。
□提出物を授業でやったところまで進める
□理科社会国語はやった内容を復習し頭の中に知識として置き、適宜テストして知識を使う練習
続いて、一ヶ月前です。
ここで英数がある程度固まっていると順調です。固まっている状態というのは、教科書和訳英訳やテスト範囲になりそうな学校のワークのページがスラスラ解ける感じですかね。
その他の科目も提出物は早め早めに完璧にしておきましょう。テスト前に「提出物を終わらすだけの勉強」をしないだけでも、点数は上がります。「提出物を終わらすための勉強」は、「一人でできるようにする」という勉強本来の目的を見失いがちなので、成長しづらいです。
範囲出た際の勉強法
□英数仕上げ2
仕上がりが良ければ、入試問題レベルに触れてみるのもいい。
□提出物完成
□理科社会国語も仕上げ
□実技はテストまでに3周目標
ここからは範囲が出てからの勉強です。少し前に一度固めた英数ですが、人は忘れる生き物。もう一度確認しておきましょう。予想外のテスト範囲などもあるかもしれないので要チェックを。
他教科でもですが、余裕があるようであれば、その範囲の知識を使ってできる入試問題等に取り組んでみてもいいでしょう。ただし、入試問題は基本的に3年間の内容の総決算ですので、(特に英数は)一見今の範囲でできそうでも、まだ学んでいない知識が使われていることもあります。その見極めが難しい際には、塾や学校の先生に確認すると良いでしょう。最近の教材はちゃんと分けてくれているものも多いです。
定期テストに実技がある場合には、3周を心がけましょう。実技は暗記中心になると思いますが、記憶というのは思い出すときに強化されます。つまり、触れる回数(思い出す回数)を多くすることがベストです。3日や4日おきぐらいに機械的に3回触れるタイミングを決めてしまって勉強できるといいですね。
「実技の問題集がない!」という場合は、赤ペンか緑ペンで塗って赤シートで隠せるようになる勉強グッズもオススメです。これは高校生でも役に立ちます。
前日
□翌日の科目確認
満点を狙うなら、利き手じゃない方の手で解いたとしても満点取れるぐらいの余裕感を持てる準備を。
□早く寝る
前日にやることはさほど多くありません。
最終確認と、早く寝ることぐらいです。最近では一夜漬けの逆効果感は知れ渡っているようなのであえて言う必要もないと思いますが、まぁ、人生で何回か試してみるのもアリだとは思います。
それでは最後にテストに向けての心構えを。
入試でもテストでもそうですが、「予期せぬことは起こります」。これを胸に留めておくだけで、実際起こった時に固まらずに済みます。大丈夫。あなたが予期していないことは、周りも予期していないわけで、何かあればみんな一緒、平均点が下がります。ご安心ください。
よく生徒に「満点を取りたいなら100点満点で120点を取る準備を!それは、例えば利き手じゃないほうの手でテストを解いて満点取れるぐらいの余裕を持つこと」と伝えます。あくまで喩えですが、そのぐらいの余裕と自信を持って臨めれば、失敗した時にも大きな課題と糧を手にすることができます。課題を手に入れられれば、後は修正するだけですから楽チンです。
定期テストも大事な成長の機会にできるといいですね。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
そしてテストが終わった後は必ず分析を。