Mónica Mayer The Clothesline -introduction3-
2020年に行われたモニカ・メイヤーとのインタビューです。
introduction としてThe Clotheslineの紹介をしています。
The Clotheslineの9000近くの回答が、大学の研究者によって研究され、最も重要な回答が最も目に見える(多い)回答であることがわかり始めました。例えば、メキシコで最も多く使われていた言葉は 「恐怖(Fear)」 でした。
その展覧会ではパソコンで回答できるアーカイブもありました。私はフェミニスト・アートのアーカイブやアクティビストとして活動している女性のグループも始めていたのです。
人々が私によく聞ききます。
「あなたは40年前からThe Clotheslineを行っていて何が変わりましたか?」
私はこう答えます。
「変わった点のひとつは私たちが問題を認識したことです。メキシコでは現在セクシャルハラスメントや性暴力に取り組むグループがたくさんあります。少なくともパフォーマンスストリートシアターのグラフィックアートやパフォーマンスやその他いろいろ、特に若い芸術家たちが数多く作品を作り出しています。」
The Clotheslineは大学のアクティビストによっても使われています。例えば、メキシコの国立大学の印を 「ようこそ!この大学でレイプされますよ!」 と書いてある印に変えました。
アクティビストやアーティストや教師がともに同じツールを使って活動しているのは興味深いことでした。
これは前述の研究の一部で、 「FEAR」 という単語です。メキシコでは「Fear(恐怖)」という単語が最も多かったのです。
The Clotheslineがアルゼンチンで作られた時、最も多かった言葉は 「SHAME」 でした。
ハラスメントをうけても、恥ずかしいと感じてしまうのはとてもひどいことです。
私はこれが私たちが苦しめられていることと、私たちが再犠牲されている(二次被害を受けている)ことを変えなければならないことだと思います。
最近では、私が作品を作るのを手伝ってくれるアーティストと一緒に仕事をしていますが、彼女らもセクシャル・ハラスメントに関する自分の作品を作っています。
そのうちのひとつ、これはクッツィー・サルガドの作品です。
彼女はメキシコ北部に住んでいますが、そこでは多くの女性が殺害され、頭部はクーラーボックスの中から発見されました。(犯人は見つからなかった)
そこで彼女はクーラーボックスを頭にのせて、裸で街にでかけました。すると警官三人が追いかけてきました。とても皮肉なことに警官は裸のアーティストを追いかけましたが、女性を殺した人は追いかけないのです。
彼女はThe Clotheslineを開催したギャラリーでパフォーマンスをしました。
彼女は女性たちに 彼女の体を川に投げ込まれた女性たちのように回転させながらきれいにしてもらい、The Clotheslineの答えのように、それを物干しロープにつるすように頼みました。
最後には母親が入ってきて彼女を連れ去りました。
自分自身を癒す場所からこのような苦痛や暴力を取り除く儀式のようでした。