努力が報われるとは限らない。それでも全力を尽くす。
中村 情奈/外・国際/桐蔭 '17/2021/03登録
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このブログでは、サクラスの学生インターンが同僚のインターンに対して、同じ目線からインタビューしていく。
今回は私濱島が、中村情奈さん(以下中村さん)にインタビューした。(写真は全て中村さん本人から提供してもらった。)
中村さんは、他社インターン先に所属しながらサクラスに出向してきている「レンタル移籍」選手。2021年の2月にチームに合流した後、広告運用で活躍し、3ヶ月目という速さでキャプテン就任を果たした実力派である。
今回はレンタル移籍でやってきた新星中村さんへのインタビューを通し、逆境を乗り越えるためのヒントを探っていきたい。
ーーチームNのキャプテン就任おめでとうございます。率直な感想をお聞かせください。
最初は驚きました。入社3ヶ月目だったので「もう自分に回ってくるんだ」という気持ちと、「自分にできるのかな」という不安がありました。特に、私のチームは前任が西さんというすごく偉大なキャプテンだったので、その仕事を引き継げるかとても不安でしたね。
ーー3ヶ月という短い期間でキャプテンという責任のある仕事を任されると不安も大きいですよね。入社からキャプテン就任までがとても短期間ですが、入社後の3ヶ月はどのように過ごしていたのですか?
池上社長をはじめサクラスのメンバーからは「コツコツ努力型」として評価していただいているかもしれませんが、実は私は元々真逆のタイプだったんです笑
短期集中型の私にとって、コツコツ努力を積み重ねる必要があるサクラスのお仕事は、最初とても難しかったです。入社後の3ヶ月間ではそこに適応できるよう努力して過ごしました。無事適応できるようになった事が、この3ヶ月間の成長ですね。
ーー最初からコツコツ努力する事が得意だったわけではないのですね。たった3ヶ月で適応されたのは本当に凄いと思います。お仕事をしていく中で「なんとか適応できそうだな」という実感はあったのでしょうか?
どこかで明確な実感があったというより、日頃の小さい成功体験が自信に繋がり、コツコツ努力する姿勢が身についたのだと思います。
現在のサクラスの仕組みって、日頃から小さい成功体験がたくさん積み重ねられるようになっているんですよ。
例えば、とても小さなことだと、朝8:30から朝礼が行われることによって、私は夜型だった生活を朝型に戻す事ができました。
ーーそういえば中村さんは、週2回の朝礼も、皆勤ですね!朝礼に出席することも、「小さな成功」のひとつだと。
はい。新人でも未経験でもできることだと思います。また、仕事の管理表には、それぞれの仕事が段階ごとに区切られていて、締め切りが細かく記載されています。そこにスタンプラリーのようにひとつひとつステージをクリアして日付を記入していくことで、自分がいまどの段階にいるのか、達成具合がわかりやすくなっています。
そうした日常の小さな成功体験の積み重ねで、徐々に「物事にコツコツ取り組む力」に対する自信が得らたのだと思います。
ーーなるほど。サクラスの仕組みが中村さんに合っていたのはもちろんですが、仕組みに則って真面目に取り組む姿勢も、成功の鍵となったのでしょうね。その3ヶ月間は具体的にどのようなお仕事をされていたのですか?
一番最初に担当したは少女漫画のプロモーションのお仕事でした。最初ということもあり当時は余裕がなくいっぱいいっぱいでしたが、今振り返ると結果はなかなかよい反響が得られたのではないかと思います。
その次はこれも出版物のプロモーションですが、今度はYouTube広告でした。YouTube広告はプロモツイートほどマニュアルが手厚くなく・・笑、自分でもかなり調べながら進めましたね。
ーー比較的マニュアルの充実している領域を最初に担当して、段々と「前人未踏」のところへも挑戦の幅を広げていったのですね。デジタル広告は日進月歩なので、どんな領域も自分で調べながら進める姿勢は重要そうです。
ーー今までのサクラスでの経験で、印象に残っている言葉はありますか?
言葉としては、「(中村さんに期待することは)上を目指して新しい風を吹かせてほしい」と「(世の中一般について)頑張っても結果が出ないこともある。ある意味不平等なこともある」のふたつですかね。両方池上社長から言われた言葉で、とても印象に残っています。
他社から出向してサクラスに来ている以上、出向元とサクラス、双方に利益を生むためにどうすべきかということを常に考えていました。そんな中池上社長から「上を目指して新しい風を吹かせて」と声をかけられ、頂点を目指すことこそ自分の使命なのだと気づきました。実際、自分が頂点を目指して努力することで、他のサクラスメンバーとも切磋琢磨できていると感じます。
「頑張っても結果が出ないこともある。ある意味不平等なこともある」という言葉に関しては、結果が出ず悩んでいた時期に朝礼で池上社長がおっしゃっていて、強く印象に残っています。
すごく頑張って作った物でも社会で思うような評価が得られないことは往々にしてあって、努力したからといって必ずしも結果が出るとは限らないのが社会だと。結果が出る・出ないという「波」は誰にでも平等にやってくるものなので、チャンスの波が来た時にちゃんと乗れる準備をしておくこと、逆に不調の波が来たときに、調子がいい時との振れ幅を少しでも小さくする努力をしておくことが大切なのだと学びました。
世の中理不尽なことはたくさんあるけれど、その理不尽に打ち勝てるかどうかは自分次第なのだなと。
ーー不平等は平等にやってくる。だからこそ日頃から準備しておく姿勢は大切ですね。
「出向インターン」という他のメンバーとは異なる形でサクラスへ入社した中村さんですが、サクラスのメンバーに関して特徴などは感じますか?
そうですね、「経験獲得型」と言いますか、経験して学ぶことで自らの手数を増やしていく人が多いなという印象です。マニュアルを読みながら試行錯誤して目の前の仕事に取り組むことで、みなさんとても速い成長スピードでスキルや経験を獲得されてますよね。
チーム内でいうと、田中(里奈)さんなんかも、一見マイペースですが、仕事をこなすスピードがとても早い。スピードが速く手数が多いから成長も早いし、結果も出る。今の時代に合ってますよね。
ーー仕事をする上で大切にしてきたことはありますか?
そうですね。2ヶ月強という短い期間ですが、先ほどの2つ以外にもいくつかの案件に携わることができました。その間はもちろん常に順風満帆というわけではなくて。思ったように結果が出ない期間もありました。先程の少女漫画のプロモーションのお仕事なんかでは比較的大きな反響が得られたて手応えを感じていたので、焦ることもありました。
自分は何案件か担当させていただけて、もちろん周りのチェックを受けながらですが、複数担当するので、結果は色々で。ただそれが、出版物なんかだと作家の先生にとっては、最初で最後のチャンスかもしれないし、そうでなくてもひとつひとつがもちろん大切な作品ですよね。そうなると全部の案件が百発百中であってほしい。
「一生懸命頑張っても結果がついてこない事がある」という社会の厳しさや理不尽さを痛感することも多いですが、だからこそ自分ができることをすべてやり尽くしたというところまでいきたいですね。先生や出版社の方々がそれまでその作品に注いできた情熱や労力を考えたら、自分が手を抜くわけには絶対にいかない。
ーーでは最後に、キャプテンとしての今後の抱負を聞かせてください。
皆をまとめるのももちろんキャプテンとしての大切な仕事ですが、私はキャプテンは中間管理職のような役割も担っていると考えています。チームとサクラス全体を繋ぐ役割として、チームメンバーひとりひとりをしっかり見ていきたいと思います。
また、物事を「仕組み化」することで個々の作業にかかる時間が減り、もっと頭を使えるようになると思うので、キャプテンとして新しい仕組みを作り、チームメンバーがステップアップしていけるような枠組みを整えるのが目標です。
サクラスに対して内側・外側両方からの視点を持ち、実績を積み重ねてきた中村さん。
その多角的な視点と頂点を目指す姿勢からは、学ぶべき所が多くあった。
社会の理不尽や不平等を受け入れる度量を持つこと、そしてそれに打ち勝つために日頃から努力する姿勢は、今後社会に出ていくにあたって必ず必要になる力だろう。
サクラスでは、中村さんのように、社会の理不尽や不平等に打ち勝つべく絶えず努力し、頂点を目指して切磋琢磨しているメンバーがいる。
不平等は誰にでも平等に訪れる。逆境に打ち勝てるかどうかは、自分次第なのだ。
今回のインタビュイー
中村 情奈(なかむら なな)
東京外国語大学 国際社会学部国際社会学科3年。
桐蔭学園(理数コース)出身。
2021年3月よりサクラスに出向中。チームNのキャプテンとしてSNS広告運用を指揮。
(文/濱島美都=共立女子大学 家政学部 食物栄養学科 4年)