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【本祭レポート】コンペティションC

2016.12.14 09:00

本日は本祭5日目の様子をお届け!

担当は平澤です。


↓↓↓


11月30日(水)16:45~

コンペティションC




●登壇ゲスト


『The Road』

監督 Tsevelmaa Densmma


『物語たちへ』

監督 山中澪


『EDMOND』

エディター Nina Rac


『トオリ雨』

監督 稲田眞幹




トークショーのスタートは毎度お馴染み、実行委員の作品講評です。


『The Road』

・たった数分のやり取りを描かれていますが、人物や車が画面に現れたり、そこから消えたりするタイミングが絶妙で、監督の手法が詰まった作品だと感じました。

 

『物語たちへ』

・目に入るものと聞こえてくるものがバラバラでとても難しい作品でした。しかし、その中で声同士の言葉の意味が繋がったり、言葉とアニメーションが繋がったり、その瞬間のひらめきを楽しめた作品です。

 

『EDMOND』

・主人公の他者への愛が、「食べる」という行動で表現されていますが、興味深いアイデアだと思いました。人形の表情の純粋さがたいへん魅力的です。

 

『トオリ雨』

・リアルな男性と女性の会話印象的です。主人公の青年と女性との距離を縮めていく中で、徐々にその表情や感情が見えてきて、2人の親密さやあいまいな関係に魅力を感じました。


今回のレポートでは、1回目のトークショーでご登壇いただけなかった『物語たちへ』の監督 山中さんへの質問をご紹介させていただきます。


・制作のきっかけ

山中さんは演劇をみることがお好きだそうです。演劇ではストーリーが辻褄関係なしに急に飛んだようにみえること、文脈の繋がりとは関係のない単語がいくつかの意味をもつように聞こえることがあるそうです。そんな演劇の面白さをアニメーションでも楽しめるのではないかと思い制作されたそうです。


・こだわり

『物語たちへ』では、3つの異なる声が別々のことを語り、実際に私たちがみている画面にも耳から入ってくる言葉とは全く関係のないアニメーション

が映し出されます。それぞれの語り手たちが話す繋がりのないはずのストーリーから同じ言葉が聞こえて会話が成り立っているように思えたり、笑う」という単語が聞こえてくるのと同時に画面に映るキャラクターが笑っていたり。制作にあたってその繋がりを観る側にどれだけみせられるかを考えられたそうです。また、上映時には声がぐるぐる回っているように聞こえるようこだわられたそうです。