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小さい頃

2021.05.22 22:02

子供向けの科学雑誌に次元の話しが書いてあり、もの凄く興味を持っていたのを思い出します。

私達の住んでいる世界は3次元で縦横高さがあります。これに対して平面の世界、点の世界があると書いてありました。

どんな世界なん?

って思いを巡らせていました。

次元の裂け目みたいなのが出来た時に、あちらの世界に行ける。

と書いてあるので、(もちろん子供だましのような話なのですが)糸のような細い線が切れる時に、1次元への道が開けると書いてあったのです。

好奇心旺盛な私は、糸を両手で引っぱりながら頭を糸につけて切れるまで引っぱって1次元の中に入ろうと何度も試みました。 

今考えたら、馬鹿みたいなことですが、真剣にやっていたのですからおかしいですよね。


大人がこの行為を見たら「なにしとる?」って言ったでしょうね。

もちろん、誰もいないところでやってみましたが、行ってみたい気持ちと、もし行けたとして帰って来れなかったらどうしようか真剣に思いながらやっていたのですから子供の想像力は果てしないと思います。 


子供の時って時間が溢れかえっていたんじゃないかと思います。 しかし、当時は、そんな経験が治療に役立つとは思いもしていません。 

あの時の感覚を呼び起こして治療をすると、滅茶苦茶効果的だと気づきます。意識って点になるんだと今では真剣に思っていますし、子供の時に感じた事を再現するとは夢にも思いませんでした。


以前、宇宙に行ったらという話しをしたと思いますが、地球なんて点にも満たない存在になってしまう訳です。想像してみてください。どんな世界になるか? 

宇宙から見たら人なんて点にもならない存在です。上も下も右も左もない訳ですから、そんな世界に突然放り込まれたら? 

興味深いですが、3次元の世界に居ながら点の世界に意識を向けることで感覚が豊かになります。 点は上も下もなく、右左前後もないのです。それを想像してみてください。 色んな煩わしいことも、それを意識しただけで吹っ飛んでしまいます。

まるでアマゾンの大自然を目の前にして言葉がなくなったかのような感動が家に居ながら、ただ座っているだけで行けるのです。自然に触れるというのはそういうことなんじゃないかと思いました。 


海が好きで海に行くと自然の前では無力だと感じます。解放された気分になります。海に行かなくても点の存在になると意識すると同じような感動がくる訳です。 宇宙に行く話しと、点になる話しは非常に共通点があるのです。

人は思い通りにならない自分を避けて思い通りにできる自分を信じて悩んだりしています。しかし、点の世界では、思い通りにはなりません。自然って自分の思い通りにならない世界であり圧倒される世界です。


気が活性すると、そういう世界に家に居ながら行き来できたりします。 

本当に面白い。