昭和の名作「狙われた街」
ウルトラセブンっていう作品は、凡そ「子ども向けか?」って感じの話が多い作品であります。
人類そのものを侵略者だと批判する海底人が登場する"ノンマルトの使者"。
唐突な事故により制御不能になった宇宙都市から、ある命を受け地球へ来た男の悲壮を感じさせる"ダークゾーン"。
人類が自衛のために造り出した兵器によって哀しき復讐者を生むことになってしまった"超兵器R1号"。
そんな中でも有名で人気のある話の一つが、第8話「狙われた街」です。
ある日とある街を起点に、善良な市民が突然暴れたり、他人に危害を加えるようになるというような事件が多発します。
事件を調べるモロボシ・ダンも事件から身を引くように妨害を受けるようになります。
犯人の正体もわからぬまま、基地ではフルハシ隊員とソガ隊員も暴れ出してしまいます。
と、前半はホラーミステリーのような様相を見せながら話は進んでいきます。
後半は原因を突き止めたダンと、待ち構えていた宇宙人…メトロン星人によるちゃぶ台を挟んだ会話が繰り広げられます。
いきなりシュールすぎないですか???
このシーンがすっごくかっこいいんですよ。
夕焼けの中に立つ2人の宇宙人。水面に映る綺麗な夕焼けも情緒があっていいですよね。セブン屈指のベストバウトです。
一度見たら脳裏に焼き付く風景。メトロン星人がいまだに人気なのも、納得しちゃいますよね。
結局セブンによってメトロン星人の計画は失敗に終わるんですが、最後の最後にナレーションが流れます。
「メトロン星人の地球侵略計画は、こうして終わったのです。人間同士の信頼感を利用するとは、恐るべき宇宙人です。でも、ご安心ください。このお話は、遠い遠い、未来の物語なのです。え、なぜですって? 我々人類は今、宇宙人に狙われるほど、お互いを信頼はしていませんから。」
ウルトラセブン放送から、約55年。
私たちは当時よりも互いを信頼できているのでしょうか。
今の地球を見ても、メトロン星人は侵略しようとなんて思わないかもしれませんね。