新興国女性起業家フォーラム2016
12/15はヒカリエでのイベントに参加して来ました。
http://www.nippon-foundation.or.jp/news/articles/2016/70.html
アジア・アフリカ圏の女性起業家をお招きして、日本でも女性による起業の風土を盛り上げて行こう、と言ったものです。
それぞれの事業領域ももちろんそうですが、ラオス、タイ、ルワンダ、マレーシア、南アフリカと、参加国も非常にバラエティ豊かでした。
ちなみに、今回参加されていたルワンダの女性就労率は世界一だそうです。
データなども使って色々と定量的にも裏打ちされたお話をされていたのですが、女性の活躍がより推進されれば、社会・経済の潜在能力が更に引き出されるというのは納得です。
マッキンゼーによると、女性の活躍が男性と≒になれば28兆ドルのGDP上昇につながるのだとか。
ただ、全世界での男女の雇用機会の均等には、あと170年かかるとも言われているそうです。
例えば、ラオスでの20歳までの若者の被教育率は男性:82% 女性:49%と乖離が大きいみたいです。
今回のイベントに限らず、男女の雇用機会の均一化はとても重要なテーマだと思います。
女性の社会進出への男性の理解も必要です。
前職のサイバーエージェントでも女性の活躍は凄く大きなテーマでした。
特に途上国などにおいては、女性が早期結婚する確率が高いために、教育率の低さなどが課題としてあります。
あとは、自信・尊厳を持って働ける環境づくりとか。
そうした結果、主体的に遠慮せず色々なネットワークにぶっこんでコミュニティを広げて行ける行動力にも繋がると思いますし。
僕はサイバーエージェントを退職してアフリカに行くと決めた訳ですが、その過程で途上国ビジネスはめちゃくちゃ悩んできました。
今回の女性就業の話も同様にかなり難しいテーマだと思います。
就業機会(場)を与えれば「はい、終わり」ではなく、もっと根深いところの課題がザックザクあります。。
恐らく、最初はかなり泥臭い取り組みが必要なはずです。
事業計画書やらマーケティングのシミュレーションなどもそうなのですが、そもそもの部分の常識的な就業感をどう啓蒙するか、とか。
ハード面でのインフラ(道路とか)も未整備だったりするので、国への働きかけも必要です。
そう考えると途方も無いんですが、それだけにワクワクするのが社会事業の魅力です。
途上国のビジネスって、課題を多く孕んでいるからこそ、それが解決された時のマーケットインパクトだったり発生するイノベーションがもの凄いんですよね。
例えば、対象が農業や織物業などの一次産業だったとしても、その先にはフィンテックの世界が待っていたり。
マイクロファイナンスとか考えただけで興奮します笑
それを人工知能で解決してく時代だってすぐにやってくるでしょう。
最後にちょっと脱線しますが、協賛で入っていたANAの取り組みが面白かったです。
※ANA BLUE WING
アショカ財団と提携し、世界中のチェンジメーカーのサポートをしているようで。
資金が足りない社会起業家の移動費を担保したり。
マイクロファイナンスで支援したり。
また、一般人でもマイルを寄付したりできる仕組みがあるようです。
BLUE CLASSのチケットを購入したら、その費用の1%がチェンジメーカーへ寄付されるとかなんとか。
ANAのようなメガ企業がこういった取り組みをするのは、とてもスケーラビリティがあるので素晴らしいと思います。