2019年12月14日15日記事から、【ショパンは知らなかった、サンドの祖父ルイ・デュパン・ド・フランキュイユのこと、その①、その②】をお届けします

（ドラクロワのスケッチより、ジョルジュサンドの横顔とドラクロワ自身）

ルイ・クロード・デュパン、フランキュイユ

（ 1715年11月6日シャトー-パリ 1786 年6 月 6 日パリ)

クロード・デュパンはシェノンソーの領主であり、メッツとアルザスの財政の管財人、当時の王の書記、農夫の将軍であったマリー・ジャンヌ・ブイルハットの息子でした。彼は重要な財政家であり農夫の将軍でした。

1728年12月24日に彼の父親は1728年12月24日に国王長官の地位を購入し、これにより彼は彼の子孫に第1級の貴族の称号を獲得することができました。

このようにして、ルイ・クロード・デュパンはフランシュイユという称号を取りました。

その名前は、1733年以来デュパン家が所有していたシュノンソー城が広がっていた村に由来します。家族を区別するため、彼の異母兄弟ジャック・アルマン（1727 -1767）、シュパンソー公爵になりました。

1737年5月15日、パリでルイはスザンヌ・ボリュード・ドゥ・サンジュリアンと結婚しました。この結婚で、17513年7月14日にマドレーヌ=スザンヌ・デュパン・ド・フランキュイユが生まれました。

妻のスザンヌ・ボリュード・ド・サン=ジュリアンは、1754年9月3日、35歳でパリで亡くなりました。

その後、ルイ・デュパン・ド・フランキュイユは、33歳離れたマリー・オーロル・ド・サックスと再婚しました。マリー・オーロル・ド・サックスは

ザクセン元帥（1696年10月28日- 1750年11月20日ポーランドの王、子供が354人が存在すると主張し、婚外子が8人いたと言われている）の娘でホーン伯爵の未亡人という触れ込みで、二人とも再婚でした。

1777年1月14日に、フランスの大使館の礼拝堂で行われていたフランスの裁判所での家族の反対を恐れた二人は、再婚の許可を得る裁判をロンドンで行いました。イギリスから戻った二人は、1777年4月15日にパリで祝賀会を行いました。

この結婚で、第1回騎兵連隊の将来の戦隊長、モーリス・デュパン・ド・フランキュイユ（パリ1778年1月9日-1808年9月16日、ノハン・ヴィック）が生まれました。そのモーリス・デュパン・ド・フランキュイユの娘として生まれたのが、

ジョルジュ・サンド（1804-1876）でした。サンドの祖父のルイ・デュパン・ド・フランキュイユは義理の息子でした。ルイ・デュパン・ド・フランキュイユは金融家で塩とタバコで儲けたクロード・デュパンの養子でした。

そして、サンドの祖母とサンドも血の繋がりはありませんでした。祖父のルイ・デュパン・ド・フランキュイは曽祖父クロード・デュパンの儲けたお金で貴族の称号を買った養子でした。サンドと曽祖父と血縁はありません、そして祖母とも血縁がないサンドですが、デュパン家としての繋がりはお金で買った貴族の称号でした。

つづく。。。

＊＊＊ショパンとサンドのこと＊＊＊

ショパンはサンドの先祖は有名なヴァンドーム貴族の家柄からの繋がりとサンドから聞かされていましたが、実はサンドの曽祖父の父親はブルージュの最も古い農村地帯のベリーの中産階級の出身でした。サンドの養子の祖父の出身は不明でした。

✳︎✳︎✳︎✳︎その②✳︎✳︎✳︎✳︎

…ジョルジュ・サンドの祖父だったルイ・デュパン・ド・フランキュイの愛人だったエピナイ夫人はジャン=クロード・ルブラン・ド・ボリュウ(1753年-1825年)と、司教との間に二人の子供がいました。

そして、サンドの祖父は彼女にデュパンの秘書だったジャン=ジャック・ルソー（1712年6月28日 - 1778年7月2日）を紹介し、彼女を使ってルソーを誘惑させました。

そして、科学アカデミーへの入学を希望していたジョルジュ・サンドの祖父だったルイ・デュパン・ド・フランキュイユは、ルソーに大衆科学の本を書いてもらったが完成しませんでした。

サンドの祖父だったルイ・デュパン・ド・フランキュイは1786年6月6日にサン・ジェルヴェ教区のロイ・ド・シシレ15番地の私邸で死去しました。