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じゅんじゅんホームページ

痩せの美学。〜おからナゲット、美味しい〜

2021.05.28 14:55

こんちゃんお祝いの夜、大学時代の友人であるのぶちゃんから、

「じゅんじゅん今新宿にいた?」

という連絡が来た。

じゅんじゅんの声がした気がするんだけど、との事。

ヒエ。

すごくないか。

新宿の雑踏の中でも埋もれない、私の声。

強すぎでは。

さすがは居酒屋さんで、もう少しボリューム下げてくださいと言われるだけある。

声がでかくて、本当にすみません。

酔うと発声やら聞く機能やらがボケまくるのか、リミッターが外れがち。

大都会東京で級友に偶然会うだけでも凄い。

しかし、声で気付かれたのは人生初だったのでビックリした。

あと、今更左手根あたりにアザが浮き出てきた。

大泥酔時の秘技、地面をバンバンやるやつ、やりよったな。



連日の飲酒により脳と内臓器がやられていたが、ようやっと回復してきた。

掃除とお料理は、ある程度心身が整わないと難しい。

それにしてもかなり呑んだ。

太らないか心配。

この間ダムダムの鈴木さんが、

「じゅんじゅんは無職なのに太らないのすごい。」

と言っていた。

休職し始めた頃、危惧したうちのひとつがそれだった。

今まで働いていた時間なにもしなくなって食べる量が同じならば、確実に太る。

あかん。

以前日記にも書いたが、摂取&消費カロリーをチェックできるアプリを入れて管理を徹底。

お金の心配と同じくらい、体重の心配をしていた気がする。

症状が酷くなりやむなくライブをキャンセルしたり、人に会おうと頑張っても全然うまくいかなかったり寝込んでしまったり、大好きなお酒でさえ、口にすれば吐き気がした。

今までどうやって笑っていたのか、普通に外を歩いていたのか、わからなくなってしまった。

30年以上扱ってきたはずの身体も心も、まったく違う生き物みたいだった。

泣いても喚いても、寝ても覚めても、思い出せないし気持ちが悪かった。

それと同時に、私がそれまで培ってきた環境や人間関係が、どんどん崩れて消えていってしまうような気もした。

病を経て、心がとてつもなく変形してしまった。

だからこそ、見てくれだけはそのままでいたかった。

そうしないと、いつか戻れるはずの場所もなくなってしまう気がした。

周りの人まで、私という存在がわからなくなってしまうようで怖かった。

心も感覚も見失ってしまったから、せめて最後の糸口として、外観だけは保たなくてはいけないと必死だった。

私は、"これだけはどうしても守らなくては"みたいな信念というか、責任みたいなものを自分に課す癖がある。

多分、太ってもよかったんだと思う。

その方が余計な心配がない分、はやく良くなっていたかもしれない、とも思う。

なんの意味もない、無価値なルールを作ってそれにがんじがらめになるのが良くないところ。

私の周りにいる大切な人達は、外見の違いや心の焦燥くらいで、崩れたり消えたりしないというのに。

今更ながらそれに気付けたのは、心に余裕が出てきた証でもあると思う。

遅くても早くても、とにかく今現在、ヤバくない事が何より。



昔から体型はほぼ変わらない。

引きこもり時代は太っていたかな。

最近は節酒などもあってか、寧ろ前よりマイナスくらい。

近年の痩せねばという意識は、ダムダム団に加入した当初、鈴木さんから小姑の如く、

「ロックンローラーにデブとハゲは許されない。」

と小言と共に減量を強要されたのが大きい。

ちなみに今は、

じ「じゃあもうボーカル辞めます。」

鈴「辞めないで下さいすみませんでした。」

のやりとりで完結しているので、安心して戴きたい。

あとは映画の撮影で絞るよう言われたり。

BMI値的に平均だから問題ないと分かっているけれど、いろんな方向から言われたせいもあり、普通じゃないのかなと一時期不安になった。

実は高校生時代、当時好きだった人の為に極端なダイエットをして40kgくらいまで痩せた事があった。

担任にも心配されるほど痩せ、自信満々だったのだが、

「えー!痩せて可愛いしアイドルみたい!…でも、脚太いね。」

と、褒めからの地獄へのラリアットみたいな一言を喰らわされた。

清純無垢だった当時の私は、人生でトップ10に入る絶望を覚えた。

幼少期から水泳をやっていたせいか、元々の体型なのか、太ももがどうやっても太いままだったのだ。

当時美大予備校の為、始発に出て絵を描き続け、夜10時過ぎ帰宅の毎日を、朝のおにぎりひとつでこなして死ぬ思いをした私の2ヶ月強とは、一体何だったのか。

階段を登るひと足ごとに、

「あっ、空飛べそう。」

と思ったのは、あれが最初で最後であった。

恋をするというのは、相手の宗教に入信するようなものなのだなとその時は思った。

崇め奉り過ぎれば、身を滅ぼす。

それに耐えられなければ崩壊すると思っていた。

でも実際には、相手の思考に埋没せずに内容を理解し、

「あなたはそういう考え方なのね。」

くらいで充分なのだ。

敢えて従う必要もなければ、わざわざ戦う必要も無い。

恋愛に限った事ではないが、人と人との意見に逐一白黒つける必要はないのだ。

そんな関係は、疲れ果てるだけである。

そもそも、己の考え通りに他者を動かそうとしたり、無責任な意見をする事の、なんと稚拙な事よ。

そして従うばかりであった私の、なんと愚かな事か。

痩身と耳にすると、どうしてもそのエピソードに立ち返ってしまう。

そしてあの時、

「人にどうこう言われて、苦しい努力や悲しい我慢をするのは絶対に辞めよう。」

と誓った。

結局、10年ほど経った今、痩せなくちゃかなと漠然と責付かれてしまっているわけだが。

誓いを立てるのは、守れるか否かとはまた別の話なのである。



個人的な理想は、高橋留美子先生の描く『らんま1/2』に出てくる女体であった。

女版らんまの身体がとても良い。

沢山泳いでいた頃は、イルカになりたいと思っていた。

速さとしなやかさを併せ持つ曲線が、とても美しいと思った。

そんな感じで、私の生まれながらに持っている感性的には、"痩せ=美"では無い。

環境や周りの意見がインプットされて、太る事は良くないことだという感覚が植え付けられたと思われる。

昔は自分の体の形が好きだったなあと最近になって思い出した。

やはり菩薩の言っていた通り、

「私以外みんな消えてしまえ。」

と根幹に据えるくらいが丁度良いのかもしれない。

菩薩は人の性質をよく見ているなあ。

インターネットの広告などでよく痩身が謳われているけれど、私はマッチョよりぷにぷにしているくらいの方が好きなので不思議に思う。

痩せろとか毛を抜けとか、不安を煽る商売は儲かるんだろうな。

でも、あの手のアニメーションの広告は結構好き。

昔チャレンジという教育教材の勧誘漫画があったのだが、そのノリに酷似している。

典型的な流れがアンパンマンみたいで、ついつい観てしまう。

テレビ家にないからかな。

あんな面白いプチアニメがタダで観れるなんて、素晴らしい世の中だと思う。

チャレンジの漫画を調べてみたら、なんと自分の名前を入れて、ストーリー展開まで選べるなんてハイテクなものができていた。

うける。

しかも選択肢よ。

カレー研究部て。

狂っていやがる。

この後は、進研ゼミを始めたらバラ色の青春時代が送れました!的なお馴染みの展開でした。

私が最後まで作ったやつのリンクが何故か貼れなかったので、サイトを貼っておきます。

暇つぶしに、ご自分の名前を入れてどうぞ。

それにしてもカレー研究部。

チャレンジ、さすがだな。

この悪ノリ具合、本当好きだわ。


そんなこんなで、お料理をしました。

れんこんのきんぴら。

この間食べて美味しかったので、縦切りにしてみました。

時々繊維がつーっと出てきますが、歯応えバッチリで美味。

薄切りとはまた違った美味しさである。

おからの賞味期限が完全にアウトだったけどギリギリいけそうだったので、ナゲット風に。

レンコンではさんでみた。

これ、めっちゃ美味しい。

おからは低カロリー高タンパクで食物繊維も豊富だし、何より安いのでオススメ。

ユータカラヤで、500g59円。

このレシピは揚げ焼きだからダイエット向けではないけれど、グリルで焼いたりしたら良いのではないかな。

グラタンやサラダのトッピングなどにもかさ増しできるし、おからは万能。

絶賛減量中の鈴木さんには、とりあえず白米に玄米や押し麦を混ぜるようお勧めしておいた。

白米はね、あれはなんか知らないけど、どんどん太るからね。

私は高校時代から鍋炊飯して100%玄米を食べていたので抵抗が無いけれど、白米に慣れている人は食べづらいのかな。

もち麦など歯応えが楽しい穀類もあるので、健康や栄養素アップの為にも、混ぜてみる事をおすすめする。

ビタミンをプラスしたビタバァレーというのがイチオシである。

これから梅雨。

外での運動も限られるので、今一度食生活を見直していきたい。

日曜日までは、素面で健康な日々を送るぞ。