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サンティアゴへの道 - Mi Camino de Santiago -

Vilalba (ビラルバ)でCapón (カポン)を食べる

2016.12.19 22:35

ルーゴ県のVilalba (ビラルバ)に行って、初めてCapón (カポン)を食べた。


VilalbaはBetanzosから東に40kmに位置し、人口1.4万人ほどの小さな町だ。

今回初めて訪れた。

この日は朝から冷え込んでいたが、VilalbaはBetanzosよりさらに寒かった。

(Castelo de Vilalba)

(Parador de Vilalba (右奥の建物))

(Rúa Porta de Cima (Vilalbaで一番古い通り))

(Igrexa de Santa María)

12月18日の日曜日からLA FEIRA DE LOS CAPONES DE VILALBA (カポン市)が始まった。


カポンとは去勢鶏のこと。

通常鶏肉は孵化2ヶ月ほどで出荷される。食用鶏は生後5〜6ヶ月で成鳥なり、雄は成鳥になると闘争本能が芽生え雄同士で喧嘩をしたり、メスを怪我させてしまい商品価値が落ちてしまう。

カポンは雄を去勢することで、雄同士で飼育しても喧嘩せず長期飼育が可能となる。

雄鶏は孵化6ヶ月ほどで性成熟を始め、肉が熟成し若鶏にはない旨味が出るとのこと。

去勢や飼育などに手間がかかり、生産量が少ないためここスペインでも高級食材とされている。


ここビラルバはカポン飼育に200年以上の歴史があり、毎年クリスマス前にカポン市が開かれる。

今年は1羽80〜120€とのこと。


今回は友人の誕生日をカポンで祝うため15人でビラルバに繰り出した。

レストランは1948年創業のCasa Seijo。


ワインで乾杯し、ほどなくカポンが運ばれてきた。

最初の印象は、デカイ!! 普段見ている鶏よりひとまわりもふたまわりもデカイ!

今回のカポンは6kg。 普通の若鶏の2倍以上の大きさ。

隣のテーブルにカポンが2羽。いい照りだし、はち切れんばかりの肉の張りだ。

鶏の中には子牛肉のミンチ、干しプラムとマッシュルームが入っている。

切り終えたところでソースをかけ、その上にソテーしたリンゴをのせて準備完了。

付け合わせはガリシアならではのジャガイモとグレロ(grelo)。

グレロは、カブの葉。こちらではスープに入れたり、よく食べる野菜。

カポンの肉はとても柔らかい。

パサパサしたイメージがあったが、とてもジューシー。

ただ柔らかいだけでなく弾力もあり、臭みもなく、鶏本来の旨味がとコクがある。

また、若鶏のものよりも色の黄色い脂も、上品な旨味と甘味がある。

ワインがすすみ、よく食べた。美味しく、楽しい誕生会だった。

(Praza Suso GayosoのArce(カエデの木)。この木にはlaPraviaという名前がついている。)


帰りに美味しいチーズのお店、PRESTES Queseríaに寄ってスモークチーズを買った。