成長期野球肘
たまには、接骨院の先生らしい話でも、
成長期野球肘をブログにまとめてみようかなと思います。
が!!
検索してみたら、あること、あること!!
野球肘!!
でも、それだけ困っている人達がいるんですね。
なので、他のブログなどに、あまり書かれていないことを書こうと思います。
(まとめじゃ!ないですね)
野球肘も、スポーツ障害のひとつです。
スポーツ障害の原因を考えることから始めます。
スポーツ障害になる要因には、
1,個体要因(医療機関、家族が見つけることができる要因)
2,環境要因(スポーツ現場、家族が見つけることができる要因)
3,トレーニング要因(スポーツ現場、少し医療機関が見つけることができる要因)
以上、3つがあります。
これらの要因が複雑に絡み合って、障害が発生します。
1,個体要因
関節可動域、筋力、筋のタイトネス、正常な関節(骨)の配列(アライメント)、家族歴、年齢(学童期なら、急激な成長)、など、、
2.環境要因
天候、グラウンドの環境・状況、道具、など
3,トレーニング(動作・練習)要因
運動強度(強さ、回数、時間)、理想的な運動動作、十分なウォーミングアップ、クールダウンなど
これらの要因が複雑に絡み合うので、多面的な視点から原因を分析し、総合的な対応が必要になってきます。
また、これらの要因を注意することで、予防にも繋がります。
スポーツ指導者や、家族、医療従事者が注意することで、
かなりのスポーツ障害の予防に繋がるのでは!!!!と思います。
それでは、私なりに考える成長期野球肘の要因を書いてみます。
違うよ!こうだよ!こんなのも考えられるよ!と思う人がいたら、ぜひ、コメントしてください。
色々な要因が判れば、解決する糸口が沢山見つかると思うので・・・お願いします。
(喧嘩腰はやめてね!!)それでは、
成長期野球肘の要因
< 個体要因 >
年齢:11歳前後(12~17歳(?)で骨化ですのでそれ以前)
骨の急速な成長
肘周辺の弱い軟骨(靱帯、腱の付着部の伸張ストレス、骨による圧迫ストレスがかかる)
家族歴:兄弟に発育期骨軟骨障害の経験がある。
体力:パフォーマンスを遂行・継続するための体力(筋力)
柔軟性:全身の筋の柔軟性
関節が柔らかい=関節弛緩、ですので、筋力を伴わないと、障害の確率が高くなります。
*比較的パフォーマンスが高い=関節可動域が広い傾向
アライメント:下肢、体幹のアライメント不良(不良姿勢など)は効率的な運動連鎖の妨げになる場合や筋腱関節にストレスが加わる場合多い。
< 環境要因 >
天候:暑い、寒い、雨
グランド:マウンドがある・ない、グランドの掘れがあわない
道具: 靴がしっかりしているか?
その他:まわりに、喫煙者がいる(骨端症と受動喫煙は関係がある!と言われてます)
ストレス(試合の進行状況や、調子が良い・悪い)
*調子が良いときに関節に負担がかかることもあります!!
< トレーニング要因 >
運動量:試合が土日に集中
青少年の野球障害に対する提言(臨床スポーツ医学会から)
小学生:1日2時間以内、週3日
全力投球:一日50球、一週間で200球以内
動作:効率的な投球動作の乱れ(不良な投球動作)
並進から回旋への運動エネルギーの変換が不十分
↓
筋力不足・タイトネス、アライメント不良による、
肘下がりや肩甲骨後傾不足での投球動作
↓
肘への外反ストレスの増加
↓
肘関節への障害が発生
遠投:投球フォームを崩す(肘が下がる、体が開くなど)
某プロ野球選手のコメント
(試合中に身長の2倍以上の高さのボールを投げることはない)
よって、遠投はフォームを崩さない範囲で行うのが良いのでは、
と言う意見があります。
ボールの握り方
練習後のストレッチ不足
など
とりあえず、
成長期野球肘の要因を考えてみました。
野球少年が、
大好きな野球を続けられる
手助けが出来るかな?
と思い・・・
まだまだ、このブログに書いたことで
足りない部分もあると思いますが、
参考にしていただけたら幸いです。