マスコミ活用も利用もダメ
2016.12.19 03:39
私は新聞記者やテレビ局デスクを長くやっていたので、
メディアの考え、記者の気持ちを少なくても一般の方より知っているつもりです。
よく、PR会社のWEBサイトにこんな表現があります。
120%メディア活用方法(あるいはマスコミ活用)
メディアを利用してPRする方法
これね、ガッカリするのです。
この時の立ち位置を考えてみましょう。
メディア活用、メディア利用という言葉を使う側の立ち位置。
外からです。外からの目線。記者とつながっていない目線。
私はマスコミの内部の事情も考え、セミナーをしました。
記者の心理も考えて。
そうすることで、プレスリリースの採用率は飛躍的に上がります。
ところが、外からの目線、外の立ち位置で物事を進めていくと…。
それはきっと「再現性がない」メディア露出になるでしょう。
中小企業や個人事業主はお金が有り余っていませんから、
大事なのは「何度も何度も無料で取材されること」です。
つまり、記者としっかりつながること。
記者があなたのファンになること。
そう考えると「マスコミ活用」や「マスコミ利用」という表現はあり得ません。
相手にも心がある。記者にもそれなりの事情がある。
そこを踏まえた上で、適切にアプローチする。
それが最速のマスコミに取材される方法なのです。
メディアコンサルタント・荒川岳志