百六分の二人勝利
天候に恵まれた12月18日(日)。都内では、PANCRASE、修斗、Krush、シュートボクシングなどのメジャー格闘技大会、そして柔術では、東京国際柔術選手権が行われるなど、2000年代初頭の格闘技ブーム再燃かと思わせるぐらいの興行、大会数でした。
そんな中、代々木で106分に渡る“死闘”が繰り広げられたのを皆様はご存知でしょうか。
日本格闘技史上五指に入る長さかな?(マニアの議論求ム。)高谷聡vs久富剛、桜庭ホイス、昔の高専柔道の大将戦くらいしか他に思い付かない。(中井祐樹氏のツイッターより)
『JIU JITSU Liga de TOKIO 03』で組まれたスーパーファイト。大会自体は、2015年度JLTファイナルイベントにふさわしい熱戦が繰り広げられた後に行われた、時間無制限&一本決着オンリールール。
後藤悠司選手(一心柔術)vs塚田市太郎選手(ダムファイトジャパン)
少し、音が出るだけで観客が反応してしまうほど無音の中で行われたこの試合。
試合時間が30分を過ぎると、お互いの顔からしたたり落ちる汗。60分を過ぎると、道衣からも汗の染みが目立つようになってくる。
多くは駆け引きの中、膠着状態が続き、時折チャンスとなればアタックを仕掛ける。
この攻防が、106分も続いた。
最後はスタンドの状態で、お互いの動きが鈍くなったことから、レフリー判断で両者失格の判定。
それは適切な判断だったと思います。初めて見ましたが、あれだけ汗が止まらなかったのに、急に100分を過ぎた辺りから汗がお互いに引いている。
試合終了後の拍手は、観客全員の心が存分にこもったものだったのは言うまでもない。
この試合がYouTubeなどにカット無しでアップされることは無いと思います。
仮にアップされていても、全時間を集中して見る、もの好きもそういないと思います。
この試合を目撃した数十人は、きっと今後の柔術ライフを刺激したのは間違いない。
後藤選手、塚田選手、本当に格好良かった、そしてお疲れ様でした。
A LIFE TIME OF GREAT MEMORIES. and ROLL CAMP
Photo&Wrote: 平賀 公次(VHTS)