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クラリネットをしれっと吹くメガネ

言うは易し行うは難し

2016.12.19 13:43



昨日のNさんとのお話し。







音楽をする


ということが少しずつ出来るようになってきたかなと思うのは、ほんとにほんとに最近のお話。



このフレーズを、どんな入りで、どう強めて、どう弱めて、どんな処理で、……。

自分がどう吹いたら心地よいのか。

つまりは、


自分がどう吹いたら楽しいのか。



それを求めて、あれやこれや考えるのが音楽で、

それを実際に演奏して、自分が楽しくなるのが音楽なんじゃないかな


そう思うようになりました。




あれやこれや考えるのは楽しいです。

けど、それを実現する技術が伴っていない。



だからこそ、微妙なブレスコントロールを求め始めたのかもしれません。



全力で吹く

という段階は、もうたどりつくところまで来たのかな、と。


じゃあ、今度は全力で吹いたことによって得たキャパシティを持ってして、

リラックスした状態で、細やかなブレスコントロールをすることで、表現の幅を広げる。

という段階に移ったのかな、と。




よくよく思い返してみれば、あの憧れの先輩も、言葉は違えど、そんなことを言ってました。


全力で吹けたら、今度は音量を落としてまとめていく。

先輩が大学生になってから、初めて自分たちがクラブをしてる時に見に来てくださった時に、先輩に直接言われた言葉だったと記憶しています。




あれから早6年近く。

ようやく、その言葉の意味をちゃんと理解出来たような気がします。













今まで、ドントセイを筆頭に  楽しい!!  と思って吹いていたことは、幾度とありました。


それはそれで、  音楽をしていた  と言えると思います。


けど、やっぱり頭のどっか心のどっかでは、

音程やら縦やらを気にしすぎて、窮屈になってた気もします。

ここのパッセージが吹けない!とか。

ここの音程が合わない!とかとか。


それを本当に気にして聞いているのは、演奏側であって、

観客側は、目と耳に入ってくる音楽が楽しいかどうか、ではないか。


ほんとにさかなクンのバリサクがズバリな例えで、

惹きつける演奏、魅せる演奏って、ああいうことを言うんじゃないかな、と。

つまりは、音楽をするってそういうことを言うんじゃないのかな、と。



言うは易し行うは難し

ですけど、だからこそこんなにも楽しんでやれているのかなぁ、としみじみ思うのでした。