第八回 合資会社柴田酒造場(愛知県岡崎市)
「骨太なお酒と料理で感動を!」
八代目社長 柴田 秀和 氏
創業 1830 年。
愛知県の南東部、岡崎市の北東に位置する保久町。
この地域は赤石山脈の末端にあたり、
町の面積の90%以上を山林という自然美溢れる町です。
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Interviewee:社長 柴田 秀和 氏(以下 柴田)
Interviewer:美宴 吉田 綾子(以下 美宴)
美宴: 8代目 柴田社長にお話をお伺いします。よろしくお願いします。
酒蔵として一般の方に何を伝えていきたいですか。
柴田: 料理に合う食中酒だということを感じてもらえたら嬉しいですね。
蔵としては、教科書通りの酒は作りたくなく、若い人たちと試行錯誤しながら作っています。
まずは岡崎の風土に合う酒、そして海外も視野に入れながら、
自分たちが美味しいと感じるイメージに近づけるよう、手を抜くことなく一生懸命やっています。
美宴: 岡崎は味噌が代表的ですが、こちらの郷土料理を表現するとどのような感じですか?
柴田: そうですね、ちょっと甘くて濃いものが多いです。
この辺は山で、鹿刺しだとか、全体的に濃い味付けが多いので、
強い料理にも勝てるように吟醸香がなくて
料理を際立たせて飲めるような酒を目指していますよ。
美宴: 甘くて濃い料理は、洋食にも多いですね。
以前、柴田さんの発泡酒を飲ませていただきましたけど、とても美味しかったです。
洋風なお料理にもなんでも合いように味がしっかりしてました。
柴田: あんまり吟醸香の高いお酒は、1杯2杯で飲めなくなるので、
料理とも相性がかち合うのでわざと吟醸香つけない酒を。
美宴: 飲み飽きしないけど芯のある
柴田: そうです!腰のある骨太な!
美宴: 柴田酒造さんが大切にされている事は何ですか?
柴田: お酒は手をかければかけるほど思いも入りますし、味もよくなるので、自分たちで細かな調整をしながら造る、
ということを大切にしています。
微妙な温度や湿度を1時間半おきに交代で確認しています。
美宴: 今後、柴田酒造さんはどのようになっていきたいですか。
柴田: いま柱としている众という生酛とか山廃。これがまず全国、海外で売れるように。
甘み、骨格のあるしっかりした骨太なお酒を造り、その味をわかってもらえる人に広めたい。
うちの副社長は腕がいいので、台湾とか中国とかオーストラリアなど、海外から注文をもらってくるんですよ。
みんなが感動、喜んでもらえるお酒を広めていきたいですね。
美宴: 日本酒とはどのようなものだと思いますか。
柴田: やはり料理を引き立てて食欲が増すような。
美宴: 食欲が増すというと今の人たちは、糖質が〜とか、
日本酒飲むと太る〜とか、すごく言われるんですよ。
特に女性の方から「食欲そそられると困るんですけど」という意見が出ます。
最近ではお寿司屋さんで白米抜きとかね。どう思われますか?
柴田: 日本酒は体全体を元気にさせてバランスがとてもいいので、糖質ばかりがあるわけではないです。
逆に蒸留酒は栄養とらないと栄養不足というか、カロリーだけでビタミンとかは欠落してくるので、
やはりちゃんと動いて仕事して体力使っている方にはほんとにいいお酒。飲みすぎはいけないですけど、
バランス的にはすごくいい。
肌がすごく綺麗になりますよ。
美宴: おっしゃる通りです!本当に日本酒飲んでる人は肌が綺麗ですね!
美しくなりたければ日本酒を飲みましょう!(笑)
杜氏 伊藤 静香氏のインタビュー記事はこちら