初めて読んだ漢詩の本
こんばんは。伊藤恵です。
いつもありがとうございます。
今朝は10時頃でも外は真っ白い霧がたちこめて、太陽の輪郭がハッキリ見えました。
太陽も真っ白で、こんなにキレイに直に見れることはあまりないので、何度も眺めてみたり。
(やっぱり目には良くないでしょうから、ほどほどに・・・)
書道家を名乗っておきながら恥ずかしいのですが、私、漢詩についてはまったくの無知でした。
習字の課題で書くことはありますが、解説を読んで理解はしても、ふーん、という感じで、字だけを追いかけて書くばかり。
ある方にこの本をススメていただき、やっと読み終えました。
「ディストピアとユートピア-パズルを解くように漢詩を読む-(山口謠司)」
私にとって、初めて読む漢詩の本でした。
陸游(りくゆう)、漱石(そうせき)、杜甫(とほ)、蘇東坡(そとうば)という作者を中心にとりあげられ、作品の解説だけでなく、その人がどんな人生を送って、どういう時にその作品が生まれたのかが書かれてあり、それまで漢詩に対して思っていた難しさが、ずーっと身近なものに変わりました。
私の勝手なイメージで、漢詩というのは偉い学者さんのような人たちが作ったのかなと思いこんでいました。
勉強ができる偉い方に違いはないでしょうが、人生の中で逆境の場面があったり、苦しい政治に疑問を持ったり、そういう中で作られた作品もあると知りました。
偉い人たちも、順風満帆ではない、一般人のように苦労の中をもがいて生き抜き、その中で感じたことが漢詩にあらわれていて、どんなことを感じて生きたのかもっと知りたい、漢詩をもっと知りたいと思いました。
習字の課題で書いた作品も出てきて、そのひとつがこちら。
静夜思(せいやし) 李白(りはく)
床前 月光を看る (しょうぜん げっこうをみる)
疑うらくは是れ地上の霜かと (うたがうらくは これ ちじょうの しもかと)
頭を挙げては山月を望み (あたまを あげては さんげつを のぞみ)
頭を低れては故郷を思う (あたまを たれては こきょうを おもう)
ベッドの前に月の光が落ちている
その白さは、まるで地上に落ちた霜のようかと思われる
ふと、頭を上げて山の端にかかる月を見
そして、俯いて故郷を思いやる
家族への熱い思いを書いた詩だったのだと少しわかり、以前よりもっと気持ちを込めて書きたいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた(^^)/~~~