アメリカ英語とイギリス英語の違いってどこからきたのか
もともとイギリスでの言語だった英語が、アメリカに渡り、「イギリスとは違う、自分たちの言語を持とう!」ということで【アメリカ英語】ができあがったと言われています。
19世紀初頭には、ノア・ウェブスターが「アメリカ英語辞典」を編纂し、その際、アメリカ英語綴り("centre" が "center" に、"programme" が "program" に、など綴りを変化させた)の辞典ができたと言われています。
綴り以外でも、イギリス英語とアメリカ英語の違いを表す特徴的なものとして、時間の示し方があると思います。
アメリカでは「○時○分」と伝える傾向にあることに比べて、イギリスでは「○時半」(「9時半」= "half past 9")「○時を1/4時間過ぎた頃」(「9時15分」= "a quarter past 9")「○時まで1/4時間」(「9時45分」= "a quarter to 10")といった表現を使う傾向にあるようです。
同じ英語でも、アメリカでは綴りや用法をイギリス英語(本来の英語)とは違うことを示すことによって「自分たち独自の言語である」「この独自言語を使うことによって、(多民族であっても)同じ国民である」という自国の誇りを確立させていったとも言われています。
日本は、海で囲まれているという地理的な条件もあり、方言を除いてほぼ一つの言語をずっと保ってきました。言語を守ることによって、自分たちのアイデンティティーを守るという考え方は、あまり馴染みがありません。ですが、他の言語と混ざり合うことがほとんどない言語のまま残っているということは、素晴らしいことではないかと思います。
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