〜essay No.42 ”マルチタスクの反省”〜
2016.12.21 14:30
一度に複数のことを行うマルチタスク。
普段、どのくらいの頻度でマルチタスクを行いますか?
一度にたくさんのことなんてできないと言う方も多いのですが、
実は私たちはあまり意識せずに、頻繁にマルチタスクを行なっていると
思います。
車を運転しながら会話をする。
スマホを操作しながら考え事をする。
新聞を読みながらご飯を食べる。
これらは全て日常で何気なくおこなわれるマルチタスク。
一度に複数のことをこなせるなら、とても効率がいいし
マルチタスクはとても便利です。
どんなこともマルチタスクを行なっていたら省エネになって
合理的、そんな気もします。
ただ、ふと思ったのです。
車を運転しながらした会話の内容はどんなだっただろうか。
スマホを操作しながらしていた考え事は?
新聞を読みながら食べたご飯はどんな味がしただろう。
マルチタスクは本当に便利だし、メリットもあるのですが
同時に何かないがしろにしてしまったり、
一つ一つを大切にできていないこともある。
私たちは日々忙しくて、思っている以上にたくさんのことを
マルチタスクでこなしています。
すると、何かしっかり集中したり味わうことが減っているようにも
思えます。
とても効率的な最善策だと思っていたマルチタスクも、
やはりそればかりでは支障が出てくる。
これさえあれば大丈夫というものはあまりないものです。
大事なのは手段を増やすこと。
マルチタスクもするし、一つに集中ことも必要なのではないかと思います。
テレビを見ながら食べていた朝ごはんを
たまにはテレビを消して食べてみてもいいのかもしれない、
そんな風に思います。