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マヤ

『W旦那+(プラス)』 三代目妄想劇場 番外編(小さな憧れ②)

2021.06.01 23:13

子供部屋に入ると、ベビーベッドでりおは、長くてくるんと巻いた睫毛を伏せてすやすや寝ていた。




「あれれ?りお、寝てるね」




「ミュー」





隆二のくるぶしにさわさわと的割りつくしなやかな尻尾。




「ニャーにゃが鳴いたのか、よしよし」




すっかり大きくなった登坂家のマスコット"ニャーにゃ"。




臣に言わせれば、離れている間にすっかり雌猫らしくなったそうだ。




「雌猫だなんて…エロい呼び方だねぇ、ニャーにゃ」




「ミュー」




隆二は優しく猫を抱き上げた。




「鳴き声は子猫の時からちっとも変わってない」




「babyの泣き声と聞き間違えちゃったよ」




「グルルル…」




猫は気持ち良さげに隆二の腕の中で喉を鳴らした。




「りお、ねんねしてるし、お兄ちゃんお風呂だし」




「パーパと一緒にリビング行ってようね、ニャーにゃ」




隆二は猫のてっぺんにチュッと軽くキスをすると、そのまま静かに子供部屋のドアを閉めた。




ニャーにゃのお気に入りバスケットや、キャットタワーは各部屋にあって、

その日の気分で過ごしている。




猫を大切そうに抱えてリビングに入ってきた隆二を見て、また乃愛が小さくぼやいた。




「るーたんを呼んで鳴いたの、ニャーにゃだったのね」




「ライバル多過ぎやしない?ねぇ、パパたん」




「アハハハ…返事に困るなぁ💦」




「ママはいいね❗ライバルがいなくて」




「そんなことないわ」




「そうだよ。乃愛が目にしないだけで、岩ちゃんに恋してる女性って日本全国に沢山いるんだよ」




「でーも、マーマが射止めたんでしょ?」




「そうだね!その通りだ」




「隆二さん、俺のことはそれくらいに…」




当の小さなレディは止まらない。




「乃愛のマーマみたくね‼️美人でパーフェクトな人が相手なら乃愛も諦めるの」




「うん…」




「でも、乃愛のライバルは超イケてるメンズでしょ?勝ち目ないじゃん😠」




「ぜーんぜん報われないわ」




「よくそんな難しい言葉知ってるね!

おしゃまさん」




隆二はなるべく乃愛を刺激しないように、猫を撫でながら黙っている。




「じゃあ、じゃあね‼️パパたんが乃愛と結婚してくれる?そしたらるーたん諦めるよ」




「ひぇぇ💦理愛、ヘルプ‼️」




理愛はまるで他人事のようにコロコロと笑うだけだ。




「そんなの無理でしょ?だからぁ、ライバル多くても、乃愛はるーたんにまっしぐらよ‼️」




「片思いほど、燃えるのよね~‼️」




(ヘルプぅ💦臣ぃ)




隆二は心の中で相方の名を呼んだ。




「助けてぇ‼️臣さん」




思わずその名を口にしてしまい、剛典は慌てて自分の口を塞いだ。




「パパたん、今なんてったの?」




「な、何でもない💦」




つづく