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【生薬の不思議な話 梔子(クチナシ)編】

2021.06.01 09:00

6月5日から21日頃までは二十四節季の芒種(ぼうしゅ)です。

芒種とは、稲や麦など穂の出る植物の種を蒔く頃のことで、稲の穂先にある針のような突起を、芒(のぎ)ということからそう呼ばれます。

芒種の頃は、ちょうど梅雨の時期と重なります。

なんとなく憂鬱な気持ちになりがちですが、そんな時にふと漂う甘い香りに心奪われたことはありませんか?

それは、ちょうどこの頃から花を咲かせ、甘い香りを漂わせる、「梔子(クチナシ)」かもしれません。


クチナシは、はじめに白い花が咲き、だんだん黄色く、そして茶色く変色していき、秋になると橙色の実がなります。

諸説ありますが、その実が熟しても口が開かないためにクチナシと呼ばれているそうです。

その橙色の実の色素は、「きんとん」や「たくあん」などの着色料として使われています。

さらに、実を乾燥させたものは、山梔子(サンシシ)と呼ばれ、生薬として用いられます。

サンシシは消炎、利尿、止血の効能があり、黄連解毒湯、温清飲、などの漢方薬に用いられています。


このように食用としても漢方薬としても、いろいろな所で自然の力を活用していることに気が付きます。

漢方が少しでも身近に感じて頂けたら嬉しいです。